09.小さな者への贖罪の為のソナタ
words:Arika Takarano
music:Mikiya Katakura
arrangement:Yoshihisa Hirano
もし君が立つ
足下が崖なら
飛び降りるべきは
私の方で
翼などもう
疾うに失くしたから
天上に昇れる術を
持たないだけで
だけど羽よりも
そして誰よりも
今の君をそっと抱ける
腕を持っている
苦しみを怺え
悲しみを越えて
それでも頽れたなら
地上で砕けた
星のように燃える
行き場なき希望の
帰る空を
何度でも捧げよう
君が覗いた闇の
深い底を
目に映す者は
私だけでいい
だからこうして
夜に歌いかける
すべてを呑み込む
虚無が目覚めぬように
どんな言葉なら
そして祈りなら
その心の奥に触れる
響きとなるだろう
愚かさを知って
愛しさを分かち
過ちに躓けど
許される明日に
願って立ち進む
穢れなき戦いの
どうして君を
独りにできるだろう
生きてきた意味を
生きてゆく理由を
命の血へと流れる
遠き人々の
想いが綴るのを
いつの日が読み取らん
愛よりも深く
罪よりも重く
積み重なってゆく時
もう誰も何も
君を引き裂けない
世界照らす輝きを
私たちは
静かにそばにいる