(原文雷)
拒否権
↓
カズミ「そのスライムをハーネストに戻したら初菜は生き返るかも知れへん!!」
大声で初菜をハーネストに戻そうと主張するカズミ
だが美樹はそんなことありえないと冷めた反応をする
カズミ「ーうるさい!!」
村上「今は考えてる場合じゃないだろ!!今できる事があるなら全てやるんだ!!」
スライムをハーネストへとそっと戻す村上
ビョルビョルビョルビョル….
「!!」
美樹「ちょっ…..まじ?」
みるみるうちに再生していく初菜の肉体 それに見入る村上達
寧子「初菜ちゃん!」
カズミ「初菜!!」
感激して声をかける村上たち しかし初菜は焦った様子で立ち上がろうとして転んでし
まう
村上「初菜!!無理するな!!」
初菜「うるさい!!!」
村上「!?」
すぐさま高屋の遺体の傍へと行き魔法を使用する初菜 初菜の肉体と同じく高屋の肉体
がみるみるうちに再生されていく
レン「!?」
丸メガネ「まぁ…こいつは 他人のケガを治せる時点でAランク相当の魔女だったが…
死んだ人間さえ生きかえらせるようじゃもう….コードネーム付きでもおかしくない力
だな….」
なぜこいつがBクラスとして処分される所だったのか…とヘクセンヤクトの面々もその
力に驚いている様子
ガバッ
自宅?で目を覚ました様子の高屋はすぐに天文台へと向かう
村上「高屋….もう体の方は大丈夫なのか?」
外で工作中の村上に声をかけた高屋 これは一体どういうことなんだと詰め寄る
村上「ー孵卵した初菜は魔法で生き返った そしてお前を治した」
「簡単に言えばそんなところだ」
驚きで固まる高屋「……若林も生きているのか?」
お前を助けるためにまた一回溶けたけどそれも治った 穏やかな表情の村上がそう伝え
る
そこへ丁度温泉から戻ってきた初菜が現れる
初菜「高屋君….」
高屋「若林…..」
何気ない様子で話しかける初菜「なんかごめんね 昨日高屋君のこと食べちゃって」
「痛かったでしょ」
高屋「…..」
「体なんて 何も痛く無かった」
初菜「…..そう」
そして高屋は約束を覚えているか?と初菜に尋ねる
高屋「ー俺と付き合うと言ったことだ」
ちょっと困った様子の初菜「…..ああ…」
「….そうね 仕方ないわね 付き合ってもいいわよ」
高屋「….そうか」
「ならまず○ックスするぞ」
初菜「は?」
いきなりの高屋の発言に驚きを隠せない様子の初菜
しかし高屋は 付き合い始めの高校生がすることなんて他に何がある まずは○○クス
からだと譲らない
うろたえる初菜「えっ?ちょっと何こいつ….」
村上「ああ 初菜は知らないのか」
「高屋はこいうキャラだぞ 前から」
それを聞いた初菜は信じられないといった様子の表情を見せる
クイッと顎を持ち上げる高屋「お前はもう俺のものだ 拒否権はない
さっさと俺に○○クスされろ」
ようやく気を持ち直したのか 初菜はそんな事する約束なんてしてないわと言い返す
高屋「なら答えろ 普通の友達と恋人との違いはどこにある
初菜「えっ?」
高屋「○○クスをするかしないかの差しかないだろうが!!!それ以外にあるなら言っ
てみろ!!」
「そしてお前は俺と付き合うと約束した!!つまりそれはおれと○○クスすると約束し
たからに他ならない!!違うか!!
いいからさっさと服を脱げ!!早く!!!」
完全に圧倒され涙目になる初菜
初菜「村上君…助けて…..」
ちょっと言いづらそうな村上「まぁ….こんな奴だけど….」
「それでも孵卵したお前のために命を投げ出して告白したんだ
多少変態だったとしても差し引きしてまだちょっとプラスになるくらいじゃないか?」
初菜「そっ…」
初菜を肩に担ぎ上げる高屋「村上 天文台を借りるぞ」
初菜「うわぁ!!離して!!」
丁度戻って来た寧子たち
「初菜ちゃん!?」
「なにこれ何やってんの?」
「お!!なんや面白そうなことしとるやんか!!」
次回、極黒のブリュンヒルデ第129話へ