http://www.cinematoday.jp/page/N0072689
千葉・幕張メッセで開催中の「ニコニコ超会議2015」の「超言論エリア
」で25日、映画監督の庵野秀明が、KADOKAWA・DWANGO代表取締役会長の川
上量生、アニメ・特撮評論家の氷川竜介とアニメの“情報量”についての
トークイベントを行った。庵野はトーク中絵コンテについて話す過程で、
宮崎駿作品は他人が介在していない絵コンテの状態が一番面白いと持論を
述べ、彼の最高傑作は漫画「風の谷のナウシカ」だと語った。
庵野:沒有旁人插手的宮崎駿畫的分鏡是最有趣的 最高傑作是漫畫風之谷
庵野は「宮さんの作品に関わると一番いいのはやっぱり絵コンテなんで
すよ」と切り出すと、「本当は絵コンテの状態が一番面白いんです。コン
テが最高傑作。実際に作品を見ると、コンテではこういう動きじゃなかっ
たのになって思ってしまう」とコメント。
その理由について「それが宮崎さんの100パーセントだからです。絵コン
テからフィルムになっていく過程でどんどん宮崎駿率が下がってしまう。
他の人がどうしても介在していくからね。まあしょうがないんですけど」
と説明。その上で「宮崎さんの作品で僕が一番好きなのはナウシカの漫画
」と述べると、「宮崎さんの100パーセントで作品が構成されているから。
あれが一番いい」としみじみ話した。
庵野:分鏡是宮崎駿的100% 加工之後宮崎駿率會下降 漫畫風之谷是100%
庵野は対照的に自身の絵コンテについては「わざと完成度を低くしてい
ます」とも述べ、「とにかく面白さの要素だけを絵コンテにつめて、その
後をどう面白くするかは関わる人によって方向性が変わっていく。僕の場
合は素材なわけです」ときっぱり。
庵野:我故意把分鏡畫得很簡單的 有趣就好了 之後的人看著辦
「宮さんの場合は完成予想図。僕の場合はそうじゃないんです。そこか
ら先にもっと面白くできる余地を残したい。生き物のように変えていきた
い。最初にイメージ画面を作ってしまうとそこが到着点になってしまう。
ぎりぎりまでこうしたほうが面白いんじゃないかというのを探りたい」と
絵コンテへの思いを熱く語っていた。(取材・文:名鹿祥史)
庵野:宮崎駿畫的是完成預想圖 我不是
「ニコニコ超会議2015」は26日まで千葉・幕張メッセで開催