作者:
viper666 (煞氣a百步蛇)
2015-12-17 23:13:39■独り残された陽太郎(せんぱい)…
うたた寝していた陽太郎が目を覚ます。
陽太郎「む…? ヒュース…?」
【ボーダー本部】
侵入してきたガロプラ部隊に気付く沢村。
沢村「人型近海民(ネイバー)侵入! 数は【3】です!!」
忍田「隔壁閉鎖! C級と一般職員を遠ざけろ!」
冬島「はいはい」
端末を操作し、本部内の隔壁を降ろしていく冬島。
ヨミはボーダーのシステムにハッキングし、マップを取り込んでいる様子。
マップにガロプラ部隊が表示される。
ヨミ「侵入成功確認 目標までもルートを指示します」
ガトリンを筆頭に走るガロプラ部隊の3人。
ガトリン「最短で行く 敵はなるべく無視だ」
「追ってがかかったらウェンが止めろ」
ウェン「OK隊長」
唯一の女性隊員ウェン・ソー
ガトリン「俺とラタで目標を破壊する」
ラタ「了解」
正式名称はラタリコフ、隊長に似た短髪黒髪。
さらに2人は別で動いている様子。
ガトリン『レギーとコスケロは 可能な限り玄海(ミデン)の兵を引きつけろ』
レギンデッツ(金髪)『了解!』
コスケロ(茶髪)『了解です』
ガトリン『ヨミは全体のサポートを頼む』
オペレーターのヨミ「はい」
走るガトリンにラタリコフが確認する。
ラタリコフ「ガトリン隊長」
「念を押しておきますが この基地でアフトクラトルの捕虜を発見した場合」
「『救助・奪還の必要はない』 『邪魔であればこちらで処理していい』ということで
いいですね?」
その会話を黙って聞いているレギンデッツ(金)とコスケロ(茶)の2人。
ガトリン「…それがアフトの通達だ」
「会話の記録も録ってある」
ラタリコフ「了解」
とそこで何かに気付くラタリコフ。
長い廊下の先には迅の姿が。
問答無用で”風神”で先制攻撃を仕掛ける迅。
壁を縫って風神の斬撃が襲い掛かるが、いとも簡単にトリオンでブロックするガロプラ
の面々。
ラタリコフは戦闘を避けるかのように、トリオンですぐさま壁に穴を開けて脱出してい
く。
迅が追いかけるが、穴はすぐに閉じてしまう。
迅「…!」
(あらら…風神の性能もアフトクラトルからバレてたか…)
(けど 相手の姿は見えた)
迅が通信を入れる『司令部 むこうの狙いは遠征艇だ!』
『防衛チームを先回りさせてくれ!』
忍田「遠征艇…!」
鬼怒田「遠征艇だと…!?」
「遠征艇が破壊されれば…再建には莫大な費用(コスト)とトリオンと時間がかかる…!
遠征計画が1年は頓挫するぞ!」
根付「相手はトリガーで壁を抜けて来る…! このままじゃ防ぎようがないんじゃないか
ね!?」
冬島「敵サンのトンネルトリガーがそんなに万能なら 最初っから直通で忍び込んでた
でしょうよ」
「つまり”壁抜け”には制限があるってこってす」
「要所を押さえてりゃ迎え撃てますよ」
「ですよね? 室長」
鬼怒田「その通りだ! 必ず止めろ! 近界民(ネイバー)の好きにさせるな!!」
そして天羽がレーダーを見つつ語る。
天羽「敵のトリオン兵はそんなに強くない たぶん1体だけならモールモッドの方が強
いよ」
「"色”敵にはB級下位と似たような感じ でも数が揃うと色がちょっと変わる 面倒く
さそうな相手だね」
「犬っぽいのもザコだけど数が多そう そもそも攪乱メインって感じの色してる」
「侵入してきた近界民(ネイバー)は どいつもA級以上のいい色してるね」
「特に髭のおじさん 色分けで言うと忍田さんに似てる 手強いと思うよ」
冬島「外の部隊呼び戻します? 俺のワープですぐ来れますよ」
忍田「いや 外が押されればさらに敵の侵入を許す恐れがある」
「そうなれば中の状況も悪化する」
「外の戦力は削れない 侵入した3人は中の人員で対処する」
「外の押し負けが最悪の展開だ 立て直して押し返すぞ!」
「外の隊員に指示を送れ!」
沢村・冬島「了解!」
忍田(敵のトリガーの性能が不明なのは不安要素だが 侵入者が3人だけというのは少な
すぎる)
(外にもトリオン兵を指揮している近界民(ネイバー)がいるはずだ…!)
場面は本部屋上の嵐山隊。
米屋から通信が入る。
米屋『嵐山さんなんか仕事ある? トリオン兵削る感じ?』
嵐山『米谷か! 屋上(うえ)にトリオン兵送り込んでるやつを探してくれ!』
米屋『了─解!』
とそこでグラスホッパーを使って辻、緑川らが外から屋上へと回り、狙撃班の援護に。
ドグを斬っていく辻ら。
当真「おっ辻ちゃんじゃねーの」
茜「駿くん!」
緑川「お待たせ~」
レイジ「"犬型"は俺と荒船と攻撃手(アタッカー)で受け持つ! あとの全員は"下"を狙え
!」
ライフルを構える一同「了解!!」
屋上から狙撃が再開したのを下から確認する諏訪。
諏訪「おっしゃ上が復活した! 押し返せ!」
【本部内、ガロプラ部隊】
長い通路を走る遠征部隊に、背後から攻撃が飛んで来る。
ウェンがシールドで射撃を防ぐ。
ウェン「後ろから射撃 追って来てる」
ガトリン「撒けるか?」
脇の小道に入る一同だが、放たれた攻撃は通路をカーブして的確に敵を捉える。
しかし攻撃はまたしてもシールドに塞がれる。
ウェン「!」
「…鬱陶しい ここで止めるわ」
ガトリン「任せた」
ウェンが残り、追手に向き直る。
追ってきたのは2人。
B級 那須隊 隊長 那須玲(17)
那須隊 攻撃手 熊谷友子(17)
那須『ネイバー補足 2人取り逃がしました』
ウェンは何やら自分の前後にシールドを発動し、さらに地面にいくつもビスを撃ちこむ
。
撃ちこんだ場所から現れる小型トリオン兵たち。
那須・熊谷「戦闘開始!」
その頃、本部近くの住宅地。
上空から怪しい人影を見つけた三輪班。
「お 近界民8ネイバー)見っけ」
米屋「標的を確認した」
三輪「処理を開始する」
さっそく飛び出す米谷。
迎え撃つは茶髪のコステロ「おっと【槍使い】…」
「強そうな相手に見つかっちゃったな」
■次号、激化してゆく戦局…ガロプラの真の力とは!?
ワールドトリガー 126 ネタバレへ続く!!