(前略)
高天神城
さーてさて。
それじゃ、そろそろ終わりにしましょうか、昌景くん?
那麼,差不多該做個了結了吧,昌景?
山県昌景
…………ッ!?
高天神城
天下草創……最たる淵源……今より定め……。
我が新道──輝かん!!
天下草創...最初之根源...將由此役誕生...照耀我等的道路!
山県昌景
──ぐぁぁぁあああああああああああああああッ!?
咕啊啊啊啊啊!?
高天神城
長篠城っ! 後は、任せたわよ!
長篠城!再來交給妳囉!
長篠城
分かってる……。
……往くぞ、山県昌景!!
我明白...接招吧,山縣昌景!
山県昌景
────っ!!
酷烈たる霊気の弾丸が脳天を貫いた──。
刹那──遊離した意識が夢幻に掠われる。
──昌豊殿は。
昌豊殿は……何処へ行った?
御屋形様の守りは誰が──?
猛烈的靈彈貫穿天靈蓋的瞬間,一股幻象掠過早已模糊不清的意識。
昌豐殿下? 昌豐殿下到那去了?
現在有誰在保護館主大人嗎?
長篠城
─────!
山県昌景
其も……御屋形様とは誰だ?
……信玄公?
それとも……信虎様であろうか?
いや──。
信虎様は既に駿河へ放逐されたではないか。
そう……信玄公が武田の神となりて────。
話說回來...館主大人是誰?
...是信玄公嗎? 還是...信虎大人呢?
不對,信虎人早已被流放至駿河了。
對啊...信玄公早已成為武田之神...
柳川城
そんな……長篠城さんの渾身の一撃をくらったというのに……、
不會吧...明明中了長篠城全力一擊卻還...
千狐
どうして、未だあの巨大兜は立っていられるの──!?
為什麼巨大兜還沒倒下啊?
山県昌景
而して……勝頼様がお生まれになり、我等の主は新たに──
──は……はははッ!
己は……己は阿呆か?
勝頼様は嫡男ではないのだぞ!!
如何して老将共が認めようか……?
なれば義信様こそが我等の主に相応し──
──否。
────否。
否、否、否、否、否、否、否、否、否、否、否、否、否、否、否、否、否
否、否、否、否、否、否、否、否、否、否、否、否、否、否、否、否、否
否、否、否、否、否、否、否、否、否、否、否、否、否、否、否、否、否
否、否、否、否、否、否、否、否、否、否、否、否、否、否、否、否、否
而且...勝賴大人出生後就是我等的新主公──
──哈...哈哈哈! 我是笨蛋嗎? 勝賴大人可不是嫡生子啊!
該如何讓老臣們認同勝賴大人呢...?
正因如此,信義大人才有資格當我等的主公──
──不對。
────不對
不對不對不對不對不對不對不對不對不對不對不對不對不對不對不對不對不對
不對不對不對不對不對不對不對不對不對不對不對不對不對不對不對不對不對
不對不對不對不對不對不對不對不對不對不對不對不對不對不對不對不對不對
不對不對不對不對不對不對不對不對不對不對不對不對不對不對不對不對不對
高天神城
なによ、コイツ……!?
さっきまで死に体だったのに、また霊力が上昇してるわッ!?
這傢伙是怎樣...!?
剛才明明還像具屍體,怎麼靈力又突然提昇了!?
山県昌景
シニタイ……?
そう……。
……死んだ。
みな、死んでいるのだ……。
信虎様も、信玄様も、勝頼様も──、
みな、死んでしまったではないか!
──ならば。
ならば此世は何だ?
この姿は……。
この身体は……。
いったい──何だというのだ?
...想死嗎?
沒錯...都死了...大家都死了...
信虎大人、信玄大人、勝賴大人都是...
大家全死了不是嗎!
──既然如此,那此世又是如何?
這個姿態...
這副身軀...
到底──是什麼?
長篠城
くそ……どうして……どうして倒れないんだ!?
可惡...為什麼...為什麼打不倒他!?
山県昌景
誰だ……この娘は……?
這女的...是誰啊...?
高天神城
当てが外れたわ……まさか、これほどの兜が此刻に存在するなんて!
沒打中要害啊...還真沒想到會有這種兜存在呢!
山県昌景
……この力は……何だ……?
這股力量...是什麼...?
殿
…………!
山県昌景
応えるは──闇痛ばかり。
意気は燃え立ってやくれぬ。
──識らぬ。
このような戦は識らぬ……。
我が身は……どうしてしまったというのだ?
回應我的──只有筆墨難以形容的劇痛。
無法振作。
──好陌生。
對這樣的戰鬥...感到無比陌生...
我的身體...究竟為什麼會變成這樣?
長篠城
くそ……くそぉ……くそぉぉぉぉおおッ!!!
可惡...可惡...可惡啊啊啊啊啊啊!!!
山県昌景
穿つ魔弾が──心身を引き裂こうとする。
このまま倒れてしまえば……楽に──なれるのだろうか?
魔彈穿體而過,撕心裂肺。
就這樣倒下的話...或許──會比較輕鬆吧?
???
──未だ諦めてはならぬ、昌景。
──現在還不能放棄喔,昌景。
山県昌景
…………っ!?
???
輝虎め、やりおるわ……我等の奇策を見破ったということか。
輝虎那傢伙真有一套啊...他看穿我們的計策了吧。
山県昌景
幻霧の中に──懐かしき声が聞こえる。
在一片幻霧中聽到了令人懷念不已的聲音。
???
妻女山の攻撃隊は間もなく越後軍の背後を襲う!
それまで一歩たりとも其の場を動くでないぞ──!!
妻女山的攻擊隊即將發動襲擊!
在那之前絕不可輕舉妄動!!
山県昌景
嗚呼……此こそは懐かしき我が──我等が神々の闘争……。
啊啊...這正是令人懷念不已的,主公們的戰爭...
???
道鬼だけでも救わん! 臆すなッ、毘沙門天が何だというのだ!
就算只有道鬼一人也要救他!不要畏懼,毘沙門天沒什麼了不起的!
山県昌景
併し──もう手遅れだ…………。
然而──還是慢了一步...
???
山本道鬼斎様──お討死に!!
山本道鬼斎殿下──在此戰死!!
山県昌景
ほら見ろ──また死んだ……また死んだではないか……!
看吧──又死了...這不是又死了嘛...!
長篠城
───────────────ッ!!
山県昌景
そう……皆、死んでしまった……。
だというのに、この命は……。
……この熱は……何だ?
對啊...大家全都死了...
既是這樣,那麼這條命...
...這股熾熱...究竟是什麼?
高天神城
あと一押しよ! 殿くん、柳川城ちゃん! もう少しだけ頑張って!
就差最後一擊了,殿、柳川城,加油,再撐一下!
山県昌景
そうか……。
……此世は夢だ。
ならば合点がいく……。
……夢だというのなら…………。
今一度──我は山県昌景として──戦いたい。
原來...這是夢啊...那就說得通了...
...既然是夢的話,那麼這次,我想以山縣昌景的身份一戰。
???
──頼んだぞ、昌景。
耳元で囁かれた声。
「──那就拜託你囉,昌景」
耳邊響起一道聲音。
山県昌景
御屋形様…………。
決して存せぬと識りながら。
それでも彷徨う視線の先に。
確かな熱と匂い──そして、息吹が。
ありありと〈武田信玄入道晴信〉の幻廓を肉付けた──。
委細承知……。
武田最強の赤備え……今より夢幻の闘争へと臨まん──!!
館主大人...
雖然明白主公早已不在,但在模糊的視野前方,那股熾熱、味道及氣息,
武田信玄的身影確實就在那裡──
在下明白了...
吾等所渴求的夢幻一戰,武田最強赤備隊,在此參上──!!
殿
…………っ!?
千狐
柵を突破しようと巨大兜が再び進撃を開始しましたわ!
巨大兜像是要突破柵欄似地再度發動攻擊了!
柳川城
これ以上の進行は何としても止めないと……っ!
如果再不阻止他的話...!
高天神城
出し惜しみはなしよ! 長篠城、ぶっ倒れるまで撃ちなさい!
不要有所保留!長篠城,在他倒下前持續攻擊!
長篠城
倒れろ……倒れろォ……倒れて、くれぇ────ッ!!
倒下吧...倒下吧...給我倒下啊啊啊啊────!!
山県昌景
痛い─────。
──苦しい──。
────哀しい。
乖離した時空の感覚が過ぎ去りし万象をどこまでも美化していく。
……わかっている。
歴を湛えた己が器は疾うに死線を過ぎていた。
ならばせめて、彼の柵だけは越えて逝かん──。
好痛─────
──好難受──
─────好難過
感覺到時空的消逝,過往的萬象逐漸變得美麗。
...我明白的。
承受了這般的攻擊,此身早已越過了死亡的界限。
要死的話,至少要死在那段柵欄之後──。
???
──老いぼれが……まっことようやるわい。
──你這老傢伙...還真是亂來啊。
山県昌景
信春殿こそ、いい加減に齢をお考えくだされ。
信春殿下才是,也不想想你都幾十歲的人了好嗎?
???
──これ以上ご無理をなさいますな。誰も責めはしませぬぞ?
──不要再勉強自己了,不會有人責怪你的喔?
山県昌景
勘助殿……貴方の心配性はついぞ治らなんだ。
勘助殿下...你還是這麼愛操心啊。
???
──そのくせ自分のことは二の次……嫌われ者の言動は矛盾だらけじゃ。
──即便如此依然將自身之事置於其次嗎...討人厭的傢伙還真是充滿矛盾呀。
山県昌景
昌豊殿……やはり、貴方も其処に────。
昌豐殿下...你果然也來了────。
???
───────────!
山県昌景
いや、それだけではない──。
諸角に板垣、そして甘利に──おお、典厩殿までもが……!?
不,不僅是他們,還有諸角虎定殿下、板垣信方殿下,還有甘利泰虎殿下──
喔喔,連武田信繁殿下也來了...!?
高天神城
巨大兜が膝をついたわ──っ!!
これが正真正銘最後の一撃よ、長篠城!
巨大兜跪下了,這可是貨真價實的最後一擊喔,長篠城!
長篠城
ハァ……ハァ……これで……これで、決めて……やるッ!!
哈...哈...用這招了結你!
山県昌景
見ているか──武田の猛者たちよ。
幾千の銃砲とて我が身を脅かすこと能わず。
故に我は────、
──我は、終に……、
憎き彼の柵を越え、敵陣の喉笛を食い破ら────
武田家的猛將們啊,你們看到了嗎?
數千發的砲彈依然未能阻我分毫。
因此,我終將越過那可恨的柵欄,直搗黃龍────
長篠城
昌景ぇぇぇぇええええええええええええええええッ!!
昌景!!
山県昌景
────ぐぅッ、あ、ぁぁああああああああああぁぁッッ!??
咕、啊、啊啊啊啊啊啊啊啊!??
殿
…………!?
山県昌景
ふっ…………。
……ふは、は……は………っ………。
ついに…………。
わ、れ……は………つい、に………越えて、みせました、ぞ…………………。
…………おや、か……た………………さ、ま………………………………。
………………………………………………………………………………。
呵...呵...哈...哈...
終於...我...終...於...跨...越...了...
館...主......大...人.....
.........................
千狐
巨大兜の霊気の消滅を確認……………………。
已確認巨大兜的靈氣消失了...
柳川城
では……。
這麼說...
千狐
はい!
山県昌景の名を冠した巨大兜を、我々は討ち果たすことができたのですわ!
是的,名為山縣昌景的巨大兜已經被我們打敗了!
殿
…………。
…………!
柳川城
これでまたひとつ、巨大兜の脅威を取り除くことができたのですね。
這麼一來,又除掉了一名巨大兜的威脅了。
長篠城
だけど……どうしてだろう……、
ぜんぜん……か、勝った気が……しない……や……。
但...這麼怎麼回事...
完全沒有勝利的感覺...
高天神城
これだけ粘られちゃ、そう思うのも無理ないわ……。
兜たちの動きを堰き止めていた柵を粉々に破壊し、
あまつさえ、立ったまま逝っちゃうんだから……。
不僅把用來抵禦兜的柵欄徹底破壞,竟然還就這麼直挺挺地戰死...
遇上這種難纏的傢伙,也難怪你會這麼想...
山県昌景
………………………………………………………………………………。
高天神城
山県三郎兵衛尉……虚魂ながら感嘆たる勇猛さだったわ。
山縣三郎兵衛尉,儘管你只是一縷虛魂,你的武勇依然令人贊歎。
長篠城
う、ぅぅ……。
嗚、嗚嗚...。
柳川城
大丈夫ですか、長篠城さん?
長篠城,妳還好嗎?
長篠城
だ、だいじょうぶ……。
……じゃ、ない……かも…………。(ぱたり)
應該...撐不下去了吧...。(倒下)
高天神城
気を失ったようね……。
いいわ、後始末は私がするから、殿くんたちは先に帰ってて。
似乎是昏倒了呢...。
好吧,剩下的我來善後,殿下你們就先回去吧。
殿
…………!
柳川城
それでは、殿。
長篠城さんの手当てもあります……、
先に安全な場所へと移りましょう。
已經給長篠城做了初步的處理了,殿下我們也先往安全的地方移動吧。
殿
…………!
千狐
承知しました!
では、急ぎ所領へと帰還するとしましょう!
コンッ! 秘技・時空転移術なのぉ──っ!!
明白,那麼我們先趕回所領囉,秘技‧時空移轉術!
……。
…………。
………………。
…………………………。
山県昌景
……………………。
高天神城
ふぅむ……。
にしてもまさか、こんだけ盛大に魂を燃やし尽くしているとは思わなかったわ。
嗯哼...話說回來,可真沒想到你最後會將靈魂燃燒得如此壯烈呢。
山県昌景
………………………………。
高天神城
往往にして武神化した兜は、討伐後に残る虚魂の残滓であろうと、
そのまま放置しておけば此世に更なる害悪を生むとされているけど、
高天神城
今回は特段、縁ある城娘の浄化も必要ないみたいだし……。
以往武神化的兜被討伐後,即便只是留下靈魂的殘渣,若放著不管就會再度危害世間,
且兇惡程度更勝以往,不過這次倒很特別,似乎不需要與昌景有緣的城娘來淨化靈魂...
山県昌景
……………………………………。
高天神城
いや、違う……のかな?
……江尻城。
彼女が未だ……此世に生じていないということが、此刻に関係しているのなら……。
不,難道是我搞錯了嗎?
...江尻城。她尚未顯現於世,若這是關鍵因素的話...
山県昌景
…………………………………………。
高天神城
……ふふ。
なるほど……。
ねぇ、昌景……。
...呵呵,原來如此...
吶,昌景...
山県昌景
………………………………………………。
高天神城
いや、江尻城に縁ある虚魂さん。
不對,與江尻城有緣的虛魂啊。
山県昌景
……………………………………………………。
高天神城
……いつかまた、別の刻目に会いましょう。
私は此世で──城娘として待ってるからさ。
...有朝一日,我們會再度相遇的吧。
我會在此世以城娘的身份等著你的。
山県昌景
…………………………………………………………………………。
──さても恐ろしきは山県なり。
終生、徳川家康の胸中に畏怖の念と成って居座った紅き古兵は、
その矮躯からは想像もつかぬほどの武勇を誇ったとされている。
壮絶なる今際──無数の銃弾を受けてもなお、
采を含んだまま凜として開いた紅蓮の死花は、
後世、井伊直政や真田幸村ら猛将が其の赤熱を継承したことにより、
戦国乱世を駆ける恐怖と武威の象徴となって、咲き続けたのだった。
──這正是令人畏懼的山縣昌景。
雖然矮小,但其武勇卻非常人所能想像的紅鎧老將,成了德川家康一生揮之不去的夢魘。
在其壯絕至極的最後一戰裡,身中無數砲磐仍慷慨赴死的身影,恐怖與威猛因而成為他
的象徵,而其赤熱的精神由後世的井伊直政和真田幸村的猛將繼承,不段在這戰國亂世
中奮戰,也讓這朵紅蓮的死亡之花帶著他最後的身影凜然綻放著。