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【櫻井孝昌のJAPAN! JAPAN! JAPAN!】 第97回
アイドルだって海外の街をもっと歩きたい!?
人気アイドルたちの台湾の休日をガイドしてきた
アイドルはじつに忙しい。日本でもそうだが、海外での活動となると短い時間のなかで
スケジュールがぎりぎりまで組み込まれていくのでなおさらだ。日本を背負って頑張っ
ている彼女たちにエールを送りつつも、短い時間であっても現地ならではの休日が過ご
せるときはできるかぎり協力したいと思っている。街を歩き、その土地の人と同じ食堂
でご飯を食べれば、その国がより身近に感じることができるようになるからだ。
先日の台湾は、いろいろ“バッタリ”がある旅だった。
前回の連載で紹介した台湾最大の同人イベント「ファンシー・フロンティア」のゲスト
だったアフィリア・サーガからのセレクトメンバー4人との最初のばったりは空港だっ
た。ようは同じ飛行機だった。
「また会場でね」と別れ、市内のホテルに向かうと、ロビーでまた“バッタリ”。同じ
ホテルだったのである。そんな4人と帰りの飛行機もいっしょ。しかも、最終日は出発
まで4,5時間時間があるという。アニメやゲームを愛してやまない、オタクな彼女た
ちには、台北のオタクエリアも知ってもらいたい。帰りの飛行機も一緒だったので、最
終日は私がオタク女子的な休日をガイドすることになった。
今回の連載はいつもとちょっと異色。アイドルの台北でのプライベートな姿である。
まずは、台北のオールドタウン迪化街へ。ここにはさまざまな食材店が並んでいる。
お土産の買い物をすませたアイドルが、次に向かったのは“オタ充”的スポット。西門
町のanimate。それぞれアニメグッズを抱えてレジに向かう彼女たちは、まさに愛すべ
きオタク女子そのものだった。
西門町は町全体が若者向けの街である。原宿と中野と池袋が合体したような感じだろう
か。3月に台北で行なわれるアフィリア・サーガのワンマンライブのチラシも立ち寄っ
た店に貼ってもらったりしながら、街を楽しそうに歩く4人だった。
台北での活動を終えて、彼女たちにとっての海外とはどのような存在になっただろうか
。
ルイズ「日本と海外は離れているのに、ファンのみなさんが私たちに歩み寄ってきてく
ださいました。おかげで私と海外の距離が近くなりました。今度は私たちが歩み寄る番
ですよね」
レイミー「海外って、もっとかけ離れているものと思っていました。でも、実際に行っ
てみるとそんなことはなかった。日本のアイドルは、自分たちが思っている以上に知ら
れていることをもっと実感したほうがいいんですね。ブログも含め、海外のみなさんに
もっと情報を発信していくべきだと思いました」
アヤミ「私たちを待ってくれているみなさんがいる。ブログを見てくださるみなさんが
いる。CDを買ってくださるみなさんがいる。ビックリしましたし、それ以上に嬉しかっ
たです。これまで自分が狭い世界でしか見てこなかったことがわかりました。もっと広
い視野で世界を見たいです」
コヒメ「海外のファンのみなさんは、ネットや映像で、一生懸命私たちの情報を探して
くれています。とても愛を感じられて、うれしかったです」
昨年、タイを訪問したときは、日本関連イベントでアフィリア・サーガのコスプレ衣装
を着てステージに立つカバーダンスチームに出会った。
今回、台北でもアフィリア・サーガのファンの若者とたくさん出会ったし、友人もでき
た。こういう縁はとても大事だと私は思っている。
台北の街を実際に自分たちの目線で歩いたことで、台湾が彼女たちにとってさらに身近
な存在になったという。
彼女たちが感じたように、日本のアイドルを待っている海外のファンはたくさんいる。
さまざまなアプローチで、彼女たちが彼らに歩み寄っていくことを、私も支援していき
たいと思っている。