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台北市長選で無所属候補が勝利…総統選に影響も
【台北=向井ゆう子】台湾の22県市の首長や地方議員らを選ぶ統一地方選挙が29
日、投開票され、焦点の台北市長選では、無所属で新人の柯文哲氏(55)が与党・国
民党の連戦・名誉主席の長男、連勝文氏(44)を大差で破り、初当選した。
台北は国民党が1998年から16年にわたって市長ポストを維持してきた同党の地
盤。
台湾の大手テレビ局TVBSによると、国民党は中部の台中、北部の桃園の両市長選
でも、最大野党・民進党に敗れ、大敗した。江宜樺・行政院長(首相に相当)は29日
夜、記者会見し、「政府の施策が民衆を満足させられなかった」と述べ、辞意を表明し
た。
統一地方選は馬英九(マーインジウ)政権の2期目に対する中間評価の位置づけだ。
台北、台中など主要都市の市長選での敗北は馬総統の政権運営に厳しい評価が下された
ことを意味しており、2016年の次期総統選への影響は避けられない情勢だ。