『残念③』
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【旅団アジト】
煽り
「失われた2本の…」
蜘蛛が集結している
フィンクスが木箱を蹴りつける
フィンクス
「クソがっ!!」
あの野郎…絶対ぇ許さねえ!!」
シャルナーク、コルトピの遺体を囲う
マチ、シズク、ボノレノフ、カルト
クロロに歩み寄るノブナガ
ノブナガ
「おい団長ォ!!
アンタに能力を貸したから!!
丸腰の2人を置きざりにしてよォ!!」
ノブナガが刀を抜こうとする
フランクリンが間に入る
ノブナガ
「どけ」
フランクリン
「…油断した2人が悪い」
ノブナガ
「フランクリン…テメェ…」
フランクリン
「…だがよ」
次の瞬間、フランクリンが
クロロを殴りつける
後ろに吹っ飛ぶクロロ
一同
「!?」
何も言わずに血を拭うクロロ
フランクリン
「あんな野郎を始末しなかった
団長がもっと悪いぜ」
涙を流しているフランクリン
シズク
「話し聞くかぎりだと
仕留めてたみたいだけどね」
フェイタン
「結果生きてるね」
シャルナークとコルトピの遺体を
見ているマチ、立ち上がるクロロ
クロロ
「マチ、シャル、コルトピ…
3人はオレと共に闘っていた」
一同
「!?」
クロロ
「ヒソカ(ヤツ)が要求した
除念の報酬は決闘(バトル)
オレ個人が支払う(闘う)には
それなりのリスクがある相手だ
確実に勝つために3人と
チームを組んだんだ」
クロロの背景には試合準備の回想
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【回想】
ノートに何かをメモしながら
愉しそうにクロロと会話するシャルナーク
机の上には携帯とアンテナが数台
シャルナーク
「オレが団長の姿の観客を
操作するってのは?
ヒソカに誤解(ミスリード)させつつ
生産スピードを上げる」
クロロ
「名案だな
刻印が消えない理由(わけ)を
あえて晒せばいいな
アンテナの回収を頼めるか?」
不満そうな顔のマチ
クロロ
「コルトピ、1秒に3体いけるか?」
コルトピ
「うん、余裕」
【回想終了】
クロロがシャルとコルトピに近づき
腰を落とす
クロロ
「オレが確実に任務を遂行した
間違いなくヒソカの息の根を止めた
オレを【信頼】していた
シャル…コルトピ…すまない…」
クロロの背中を見ているノブナガ達
ノブナガ
「…」
フランクリン
「…」
振り返り立つクロロ
クロロ
「予定通り船に乗る
シズク、カルト、アベンガネは
常にオレかフランクリンの側に居ろ」
むすっとしているカルト
クロロ
「船内ではオレ以外全員、姿を変える
マチ、フィンクス、フェイタン、
ノブナガ、ボノレノフ
ヒソカを見つけ次第 …殺せ」
アベンガネ
「…」
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ヒソカがイルミとテーブルで話している
ヒソカ
「…というわけで有益な情報
くれないかな?」
その時、イルミの携帯がなる
イルミ
「ん、タイムリーだね
蜘蛛はBW号に乗るそうだよ
それより大丈夫なの?その体」
ヒソカ
「んー実はさー」
左手をドリルのように
ぐりゅりと捻る
ヒソカ
「前より強いかもボク」
イルミ
「恩を仇で返されるなんて
同情するな旅団に」
ヒソカ
「クックック、恩返しさ」
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王子
「おばさん喉かわいた」
王子の我儘に怒りを我慢するビスケ
それぞれクラピカメンバーが
王子の護衛についている
クラピカが具現化した鎖を眺める
クラピカ
(殺し合いの旅…
あいつらへの憎悪が
消えたわけではない
…かなり強度は落ちるが
弱い束縛条件に…
優先すべきは仲間の奪還)