ビスケに見張りを頼み分身の術(ハンゾースキル4)で犯人の元へ
スカウトしたいから隣の奴を自殺に見せかけて殺すという提案に喜ぶ角刈り
何で俺がやったのがわかったのかと不思議がるが先にお前を試しただけだと首絞めで殺
すハンゾー
ハンゾーが部屋に戻るとビスケも本体もおらず
王子の念獣の禍々しさが増していた
ベンジャミンを殺しにいくから協力するか死ぬか撰べというカミーラ
後は第三王子の兵と第九王子の兵と羽について語ったり
カミーラが言った相手は一切承知の時の左から2番目真ん中の左目だけ目がでかい人
この人この人
ハンゾーのは幽体離脱らしいから本体は寝っぱなしで触られたり声かけられると強制解
除
372消失
ヒュリコフ(おいおい、いくら何でもそりゃ……バレるだろ)
ヒュリコフ(素人がいきなりそんな大量のオーラを練れるわけがない。経験者丸出しだ
ろ?)
ヒュリコフ(これじゃさっき手を挙げなかった意味が無い。第9王子(ハルケンブルグ)
の私設兵は阿呆なのか?)
クラピカ「シェジュール、ユヒライ」
ユヒライ「は」
クラピカ「君達は念が使えるな。私を試しているのか?」
シェジュール「!?いや…そんなつもりはない!!」
ユヒライ「……その件で君と私達だけで話す事はできるか?」
クラピカ「警護上、私はここを動けないし君達を近づかせる訳にもいかない」
クラピカ「講習の後ならばどちらか一名と話をしよう」
ユヒライ「了解した」
ヒュリコフ(成程…自覚が無いって事か。操作系に操られているか王子の念獣に関連す
るものか…)
サカタ(ここまでが連中のシナリオで部屋に残る事が狙いかも知れない…)
サカタ(出来れば同席して警戒したいが…先程の俺の発砲をクラピカがどう評価してい
か次第だな…)
ヒュリコフ(もう一人(ロベリー)はさっき国王軍に拘束されたし…隠れ念能力者はあと
一人か…)
ヒュリコフ(こいつは…上手くカモフラージュしてるな…)
ヒュリコフ(頭部から立ち昇るオーラも自然だし手から出ているオーラの流れもまさに
未修得者のそれそのものだ)
弁護士?「それではこれより」
セイコ「黙秘」
セイコ「黙秘よ。質問には一切答えない」
弁護士?「貴方達は王室特権で保護されています。これは形式的なもので裁判記録にも
残りません」
セイコ「何よりね。答えは変わらないわ」
弁護士?「…分かりました。手間が省けて私も助かる」
弁護士?「お互い72時間の辛抱です。監視付きなら移動も自由です」
弁護士?「リクエストがあれば大概のものは用意させますよ」
ハンゾーorビスケ「目に見えてデカくなってる」
「……どう思う?」
ビスケ「最初は空中を優雅に泳ぐ龍の様だったのに」
ハンゾー「それが徐々に念獣の形相が険しくなって肥大化が始まり…姉の死で加速度的
に変様した」
ビスケ「体中のトゲは防衛本能の現れね。不安・恐怖ストレスとトラウマが明らかに念
獣に影響を与えている」
「ハンゾー、ビスケ、交替だ」
ビスケ「本当に行くのかい?」
ハンゾー「ああケリをつける。犯人がわかれば王子と念獣も少しは落ち着くかも知れな
いしな」
ハンゾー「オレの本体に触れられたり声を掛けられると強制解除(アウト)だ。悪いが見
張りを頼む」
ビスケ「寝不足はお肌の大敵なんだけど」
ビスケ「ネイチアの美容パック1グロスで手を打つわ」
ハンゾー「……了解だ」
ハンゾー「分身の術(ハンゾースキル4)」
ハンゾー「助けに来た。第1(ベンジャミン)王子があんたに会いたがってる」
タフディー「第1(ベンジャミン)…王子が!?」
ハンゾー「スカウト(ヘッドハント)だ」
ハンゾー「軍とは話がついている」
ハンゾー「となりのナゴマムが遺書で全てを告白し自殺ってシナリオだ」
ハンゾー「ただ公判資料として具体的な殺害方法つまり秘密の暴露が必要になる」
タフディー「…」
ハンゾー「念能力と念獣の存在が今回の儀で公となり裁判での証拠採用が正式に可能と
なった」
ハンゾー「詳しい能力の吐露が遺書にあれば完璧さ」
タフディー「…なるほど」
タフディー「オレの能力は"幽体離脱(ザ・タッチ)"っていう分身術だ」
タフディー「半径20m限定だが本体(オレ)が目を閉じて横になっていれば分身の方は自
在に動くことが出来る」
ハンゾー「OK」
ハンゾー「今ナゴマムは薬で眠らせている。自殺に見せかけるから手伝ってくれ」
タフディー「わかった」
タフディー「でも何でオレがやったと…」
タフディーの背後から首を絞めるハンゾー
ハンゾー「ただの2択さ」
ハンゾー「先にお前を試しただけの事…!」
「ねー教えてよ何をする気なのー?」
サレサレ「ハハハ当日までのお楽しみさ」
「だって私達は晩餐会に参加出来ないのよ」
「そーよう。世界が変わる瞬間が見れないんだからせめて先に教えてよう」
サレサレ「じゃあヒントをやろうか」
サレサレ「あ、じゃ館内放送で聞けるようにするか」
タイソン「どう?タイソン教典を読んだ感想は」
タイソン「心に変化は表れたかしら?」
「いやぁ1つ1つの言葉が深く心に染み入りますー!」
「一行ごとにマジ感銘を受けすぎて中々ページが進みませんよ!」
「もう目次の章タイトルでノックアウトっす!今そこ熟読中っす~~!」
イズナビ「申し訳ありません。私もまだ未読です」
タイソン「いいのよー♪人にはそれぞれタイミングとペースがあるものー」
タイソン「でも保証するわ。あなた達には特別な力がある」
タイソン「私の教典であなた達は次のステージに行く!」
「は!感情進化中!」
「イズさーん、こいつ(妖精型念獣)オレから離れないんスけど何スかね~?」
イズナビ「オレにもだ。念能力者にしか視えてないし今のところ害もなさそうだ」
イズナビ「第1王子私設兵のオラーウに憑いてないってことは…」
「オレ達まさに王子のお眼鏡にかなったって事っスよね」
イズナビ「まだわからん。他に別の法則があるかもだ」
クラピカ「今日はここまでだ。明日又同じ朝に」
ヒュリコフ(その後暗殺者に動きは無い。一日一殺って事か…?)
クラピカ(初日の警護兵の時は5人殺ってる。おそらく今回は条件がそろわなかっただ
けだ)
サカタ「クラピカ、私も同席したい」
クラピカ「悪いがこれは…」
サカタ「資格があるはずだ。権利もな」
サカタ「第3(チョウライ)王子に優先して有利な情報をもらえなければ我々がここに残
る意味はない」
サカタ「この先、君とビルだけで乗り切れるとでも思っているのか?」
サカタ「衆人環視の中、暗殺者が動くのは想定外だったろう?」
クラピカ(オレが失神する前にビルが言っていた問題の一つだな…)
クラピカ「勿論その情報は保証するが今回は遠慮してくれ」
サカタ「駄目だ。セキュリティー上の観点からも私の言い分が正しいだろう?」
サカタ「ここで生じる念に関する情報は全て開示してもらう」
ユヒライ「我々に関する事でもめているならばこちらの方で譲歩しよう」
ユヒライ「第9(ハルケンブルグ)王子は出来るなら今回の儀そのものを中止させたいと
願っている」
ユヒライ「今回の相談も事を穏便に治める為、念獣についての情報が欲しいんだ」
念 Name [18/02/01(木)18:57 ID:GVCRkX76] No.2583876
ユヒライ「王子も含めて私設兵全員の左手甲にこの記(マーク)があった。こすっても洗
っても落ちないタトゥーの様な」
ユヒライ「王子曰くまず我々全員が倒れているのを見た直後王子も気を失い」
ユヒライ「目覚めた時には既にこの記(マーク)が手にあったそうだが…」
ユヒライ「奇妙なのは我々には気を失ったという記憶がない点と」
ユヒライ「王子が就寝時間外に寝ていた事を全く不自然だと思わなかった点なんだ」
クラピカ「操作系能力者の攻撃による記憶補正だな」
クラピカ「攻撃された記憶が消される事で突然現れた記(マーク)に対してパニックを起
こしにくくなる」
クラピカ「この記憶補正は圧倒的に要請型の操作系能力者が用いるケースが多い」
ユヒライ「ようせい型…?」
クラピカ「対象者に選択の余地を与えつつ能力者のために動いてもらう事を目的とする
タイプの能力者だ」
強制型・・・対象者の心身共に自由を奪い操る
要請型・・・身体の自由を奪い操る。又は対象者が自ら命令通りに行動せざるを得ない
状況に追い込む(第12王子(モモゼ)の念獣がこのタイプ)
クラピカ「強制型や半強制型に比べて少ないエネルギーで多くの人間を操作できるのが
特徴だ」
クラピカ「記(マーク)には現実世界で使われてるのと同じ効果がある」
クラピカ「記録・教書・分類・署名・威嚇・等々あるが第9王子の性格から考えてこの
記(マーク)をどう見る?」
ユヒライ「…」
ユヒライ「決意表明と団結…が最も近いと思う」
ユヒライ「王子個人は覚悟を内に秘める御方だが…集団の決め事は自らの言葉や態度で
明確に全員へ浸透させる」
ユヒライ「つまりこの記(マーク)は王子自身を含め同じ志を持つ者の証…!」
クラピカ「私も同意見だ。それならば最も目に触れやすい個所にマーキングされたのも
うなずけるが…」
クラピカ「その志が問題だな」
ユヒライ「ああ。明らかに矛盾する」
サカタ「矛盾…何とだ?」
ユヒライ「第9(ハルケンブルグ)王子の悲願は王政の撤廃…その実現の為に今回の儀は
正に千載一遇の好機」
ユヒライ「しかし王子個人は殺し合いなど決して望まない…!」
ユヒライ「儀の中断を願い王に自身の辞退を伝えた程」
ユヒライ「相反する大義と信念。今回王子は信念を貫き遠く険しい道を選ぶ覚悟だが念
獣はそれを望んでいないかも知れない…!」
クラピカ「ちなみに…指先の数字がいくつか視えるか?」
ユヒライ「オーラか…?いや…わからない」
クラピカ「やはり半覚醒の状態だな」
クラピカ「部分的・限定的に念が使える状態ではあるが自分ではそれを操作できない…
」
クラピカ「発動条件は王子の言動と強く結びついているものと思われるが…」
クラピカ「王子自身にも同じ刻印があるという事はかなり危険な兆候だとも言えるな」
ユヒライ「!?それはどういう…?」
クラピカ「刻印に差異が無いという事は志に対して王子も支持者も平等だという意志の
表れ」
クラピカ「その考え自体は素晴らしいが念獣の能力に対するリスクも同等に負うという
事を示している」
クラピカ「強い能力であればある程、制約は厳しくなるし守れなかった場合の反動も大
きい」
クラピカ「王子が評判通りの人物ならばリスクに命の危険が伴っても不思議ではない」
クラピカ「王子の信念が毒とならない様に同じ刻印を持つ君達がいち早く能力の全容を
解明する事が重要だ」
ユヒライ「…承知した」
クラピカ「今後王子の能力について分かった事を教えてもらえれば私の方からも対応策
として具体的な指示が出来ると思うが」
ユヒライ「…それは…有難い申し出だが…」
クラピカ「殺し合いを回避したい第8(オイト)王妃の心中は先程の騒動で理解してもら
えたはず」
クラピカ「我々は決して情報を悪用したりはしない」
ユヒライ「いやそこは信頼している」
ユヒライ「だが「我々」ってのは情報を共有する全王子って訳じゃない」
ユヒライ「だろ?」
サカタ「そんな事はない。第3(チョウライ)王子も平和裏の解決を優先的に模索してお
いでだ」
サカタ(第9王子(ハルケンブルグ)は大義と信念を天秤に掛けるような深刻な状況に追
い込めばいいって訳だ)
ユヒライ(口ではどうとでも言えるさ)
クラピカ「強硬派は既に動き出している」
クラピカ「下位王子は兵力で劣る分、団結しないと狙われた者から消えていくだけだ」
ユヒライ「同意だな…まずは王子同士で協定を結びそれを公示しよう」
ユヒライ(サカタの存在は厄介だがそれ以上にクラピカの情報は貴重だ)
ユヒライ(第14王子(ワブル)を守る事がひいては第9王子(ハルケンブルグ)様を守る事
につながる…!)
サカタ「そうだな…そして当面の問題は暗殺者の特定と捕獲…そこに絞るべき」
サカタ(クラピカの講習と第9王子(ハルケンブルグ)の念獣の情報、刺客の正体)
サカタ(そして最も重要な継承戦を左右する念の根幹情報とやら…)
クラピカ「協会員を通じて他の王子にも呼びかけてみよう」
クラピカ(第3・第9王子を引きこめれば大きい)
クラピカ(時間を稼いでいる間に継承戦離脱の糸口が見つかれば…)
ハンゾー(オレの…本体がない…!?)
ハンゾー(ビスケもいないぞ!?何があった!?)
部屋内を捜索するハンゾー
ハンゾー(誰もいない…!!一体…!?)
ハンゾー(王子の念獣がいる…!!って事は王子も近くにいるはず…!!)
ハンゾー(サイズが小さくなっているが…禍々しさが相当増してる…!!)
近寄ろうとしたハンゾーに触手を伸ばし威嚇する念獣
ハンゾー(どういう事だよ。敵味方関係なく攻撃するのか!?)
ハンゾー(…それとも敵味方の判別すらついてねーのか!?)
自室から出ていくカミーラ
ムッセ「第2王子(カミーラ)様!?御用であればこちらから…」
カミーラ「これから第1王子(ベンジャミン)を殺しに行くわ」
カミーラ「私に協力するかここで死ぬか、好きな方を選んで頂戴」
カミーラ「私って優しいでしょう?」
ムッセ「第2王子(カミーラ)様…冗談では済まされませんぞ…?」
■傲岸にして不遜!!
おわり