390 衝突①
チョウライはこの霊獣の能力は王になった自分が民にコインを分け与える事で真価を発
揮するのではないかと予想する
最終的には全国民に余すことなく影響をもたらす能力だとの予感はするが継承戦には役
に立つ気配がない
王になってから最大限発揮される能力であり裏を返せば継承戦に勝ち抜く事で盤石の王
になれると結論付ける
部屋を出てシュウ=ウ一家組長の所へ向かうチョウライ
組長オニールに会ったチョウライは念について尋ねる
オニール自身は念の事は何も知らなかったが若い衆の中に妙な力が使える奴がいるとの
事で調べてみると約束する
チョウライ「どのくらいかかる?」
オニール「手間取るかもな。下で抗争が起きてて大勢死ぬことになる。ま、気長に待っ
てくれ」
チョウライ(頼んだぞ…父さん…!)
ヒンリギがオニールにエイ=イ一家について報告
あちこちで殺人が行われていてシュウ=ウ一家、シャア=ア一家にも被害が出ている
オニールは協力体制にあるクモをコントロールするためにもヒソカ探索続行を命じる
ヒンリギによると4層を虱潰しに探したがどこにもいなかったらしい
オニールはクモに4層に上がる許可を出し、ヒンリギには3層を探索しつつモレナを殺
すように指示を出す
指示を受けたヒンリギは部下のザクロとリンチの二人を連れて3層へ向かう
3層のフードコートに一般人に成りすましていたエイ=イ一家の構成員(男女一組)が
いた
そこで彼らはヒンリギ達を発見、男の方が監視し女の方はモレナの所へ報告に行く
自分たちを見て動きを変えた事からエイ=イ一家の見張りであることを見抜いたヒンリ
ギは男の方を部下に任せて女の後を追う
リンチ「へいお兄さん。聞きたい事があるんだけど答えてくれる?」
男「別にいいけど後ろの人が先に用があるみたいだぜ?」
二人の後ろにもう一人別の男が立っていた
振り返ろうとしたザクロは後ろの男にナイフで首を切り裂かれる
先にいた男もリンチを蹴り飛ばしフードコートは騒然となる
女の後を追うヒンリギに対して女はこのままでは部下が殺されるわよと忠告する
黙ってボスのところまで案内しろと命令するヒンリギの前に軍が立ち塞がる
組と軍の間に癒着があろうとも一般人と組構成員の間で起こった騒乱を見逃してくれる
のはせいぜい5分くらい
彼女らは構成員リストに登録されていないため書類上は一般人と同等の扱いだった
ザクロ&リンチサイド
ザクロの血が糸の様に変化し首を切り裂いた男を縛り拘束していた
ザクロ=カスタード(操作系)
能力"血いさな世界(ブラッディメアリー)"
自分の血液を自在に操る
リンチ「あんた達エイ=イ一家よね?メンバーは全部で何人いるの?」
リンチが男を殴ると殴った箇所から声が溢れる
『23人です!』
リンチ「そのうち能力者は何人?能力の中身も全部言いな」
リンチが男を殴るたびに質問の答えが帰って来る
『何人かは知らない!ボスに能力を貰ったが発動には条件がある!人を殺すとレベルが
上がり21になると能力が発動する!』
リンチ=フルボッコ(放出系)
能力"体は全部知っている(ボディアンドソウル)"
標的に質問してから殴る事で標的の心の声を聞く事が出来る
周りの人間には聞こえない
軍人に連れられてヒンリギが戻ってくる
軍人「過剰防衛だが今回は見逃してやる。その代わり3層にはもう来るな」
ヒンリギは軍人に賄賂を手渡し彼らが持っている銃に触れる
ヒンリギ「邪魔したな。とっといてくれ。あんた達に銃を使わせるようなことはしない
」
撤収する3人
リンチ「本当に戻っちゃうの?4層で奴らが降りてくるのを待つとか?」
ヒンリギ「冗談だろ。掟破りには掟破りだ」
軍人が持っていた銃が蛇の姿に変化、
蛇の口から弾丸が発射され軍人の頭を撃ち抜く
ヒンリギ「おおっと。約束した連中が死んじまったようだ」
ヒンリギ=ヒガンダノフ(具現化系)
能力"てのひらを太陽に(バイオハザード)"
触れた機械や武器等を元の機能を有したまま生き物に変えて操作する