http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151120/k10010313711000.html
ことし6月から7月にかけてごく小規模な噴火が確認された神奈川県の箱根山について
、気象庁は火山性地震が少なくなるなど、噴火の可能性は低くなったとして箱根山の火
口周辺警報を解除し、噴火警戒レベルをレベル2からレベル1に引き下げました。その
うえで、大涌谷の火口や噴気孔の周辺では引き続き噴気や火山ガスなどに注意するよう
呼びかけています。
気象庁によりますと、神奈川県の箱根山ではことし4月下旬から火山性地震が増加し、
6月末と7月には大涌谷でごく小規模な噴火が確認され、噴火警戒レベルがレベル3に
引き上げられました。その後、火山性地震が減少したことなどからことし9月に噴火警
戒レベルがレベル2に引き下げられ、さらに今月にはことし4月下旬以前の状態にまで
火山性地震が減ったほか、地殻変動にも変化が見られなくなったということです。
このため気象庁は、箱根山の大涌谷周辺では噴火の可能性は低くなったとして、20日
午後2時すぎに火口周辺警報を解除し、噴火警戒レベルをレベル2からレベル1の「活
火山であることに留意」に引き下げました。そのうえで、大涌谷の火口や噴気孔からは
引き続き噴気が活発に噴き出しているところがあり、周辺では噴気や火山ガスなどに注
意するとともに、箱根町が立ち入りを禁止している大涌谷周辺の半径が400メートル
から500メートルほどの範囲には引き続き立ち入らないよう呼びかけています。
箱根山の噴火警戒レベルがレベル1に引き下げられるのは、ことし5月以来半年ぶりで
す。