http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161029-00010004-norimono-bus_all&p=1
日本最長1100km14時間 東京~博多間の高速バス、長距離・長時間運行でも支持される
ワケ
ひと晩がまんしても…それほど安くはない
14時間以上をかけて走る夜行の高速バスがあります。区間は東京~福岡(博多)間。
その距離は、日本最長の約1100kmにおよびます。
【写真】「はかた号」より長く日本一だった夜行バス
東京~福岡間の移動では、約2時間のフライトである航空機のシェアが圧倒的。新幹
線「のぞみ」でも約5時間です。そうしたなか現在、西日本鉄道の「はかた号」(走行
距離1097km)と、天領バスの「オリオンツアーバス」(走行距離1118km)という2種類
の高速バスが、同区間で定期運行されています。ダイヤは以下のとおりです。
「はかた号」のルート。かつては約1150kmを走ったが、現在は新東名高速道路、山陽自
動車道などを経由して1097kmとなっている(国土地理院の地図を加工)。
●「はかた号」
・上り:博多バスターミナル 18時50分発~バスタ新宿 翌9時25分着
・下り:バスタ新宿 21時00分発~博多バスターミナル 翌11時17分着
※西鉄天神高速バスターミナル、黒崎インター(引野口)、砂津、小倉駅前を経由
●「オリオンツアーバス」
・上り:博多駅筑紫口 18時30分発~バスタ新宿 翌10時00分着
・下り:東京駅鍛冶橋駐車場 20時20分発~博多駅筑紫口 翌12時10分着
※小倉駅北口、新山口駅北口を経由
全席4列、トイレ無しの「オリオンツアーバス」は片道8000円から1万円程度(日によ
って変動)。この価格は、指定席で片道2万2950円(通常期)という新幹線「のぞみ」
よりは大幅に安いものの、便によっては片道5000円以下になるLCC(格安航空会社)と
は、空港アクセスを考慮してもそれほど大きく変わりません。さらに3列シートがメイ
ンの「はかた号」は1万1000円から2万円と、ほかの交通機関と比べ価格面で特に優位で
はない状況です。
たとえ長距離・長時間でも… 運賃だけでないメリット
「夜行高速バス」といえば、広いとはいえない車内で「ひと晩がまんすれば、航空機や
新幹線より大幅に安い」というイメージが強いかもしれません。しかし、「オリオンツ
アーバス」「はかた号」とも、それほど安くはなく、14時間以上もの長時間乗車では、
ずっと寝ているわけにもいきません。どのような人が乗るのでしょうか。
走行距離がおよそ1100kmにもなる東京~福岡間の高速バス利用者は、「運賃の安さ」
以外にもメリットを見いだして、あえてバスを選んでいるといえます。まず、乗り換え
や空港アクセスを気にする必要がない都心部直結という「利便性のよさ」。そしてとり
わけ、「宿泊代を浮かせられる」点です。時間もお金も、有効に使うことができます。
「オリオンツアーバス」を運行する天領バスは、「ホテル代わりにされる方が多いです
。翌日に東京で用事のある福岡の学生さんなどが、効率的に行動できることから利用さ
れる」といいます。利用者は、宿泊代を含めた旅費と時間とを考慮して、このバスを選
択するのです。
一方の「はかた号」は、浮いた宿泊代を「オリオンツアーバス」とは異なる方向性で
生かせます。
浮いた宿泊代を別の方向性で生かす「はかた号」
「はかた号」の設備は、1台に4席だけの個室「プレミアムシート」、本革張りの3列独
立席「ビジネスシート」、そして最後尾の女性専用4列シートという、居住性に力を入
れた構成。運行する西鉄によれば「価格競争ではなく、長い時間を過ごす安心さ、快適
さで優位に立つ」目的があり、やや高い運賃も「宿泊代を考慮すれば低価格」(西鉄)
といいます。
つまり運賃が多少高額でも、宿泊代を考慮すれば決して高くはないという点に注目。
ただ安さを追求するのではなく、浮いた宿泊代で「快適な移動」を得るという選択肢を
提供しているのです。
近年、ウィラーの「コクーン」や海部交通の「マイフローラ」など、2列の豪華シー
トが相次ぎ登場。関東~大阪、広島、徳島、青森、金沢間といった比較的長距離の路線
や、新幹線、航空機を含めた競合の多い路線を中心に、「安さ」ではなく「快適性」を
追求して差別化を図る動きが見られます。
現在の「夜行高速バス」には、「ひと晩がまんすれば安い」以外に、「宿代を考えれ
ば特に安くはないが快適」という選択肢があり、そのひとつの象徴が日本最長級の高速
バス「はかた号」なのです。
乗りものニュース編集部
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除了省錢想不到其他的優點…
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