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大地真央、宝塚の大先輩・越路吹雪の絶頂期演じる「うれしさと責任感じる」
女優の大地真央が、テレビ朝日系帯ドラマ劇場第3弾、『越路吹雪物語』(2018年1月
8スタート、月~金 後0:30~0:50※BS朝日で再放送 月~金 前7:40~8:00)で
、絶頂期の越路吹雪を演じることが明らかになった。元宝塚歌劇団男役トップスター、
という共通点を持つ越路と大地。リサイタルをイメージした真紅のドレスとショートヘ
アのウィッグを身に着け、ポスター撮影に臨んだ大地は「衣装とヘアメークの力を借り
て、自然に越路さんを演じられたような気がします。とても楽しい撮影でした」と、早
くも役柄への手ごたえをつかんでいた。
圧倒的な歌唱力と表現力で日本中を魅了した、戦後の大スター・越路吹雪(1924-80
年)。名曲「愛の讃歌」を日本に伝え、“シャンソンの女王”と称される彼女の波乱の
人生と、盟友の作詞家・岩谷時子(1916-2013年)との濃密な友情を描く。青年期を演
じる瀧本美織と、絶頂期の大地の2人のリレーで、越路の人生をたどる。
越路(本名・河野美保子、愛称・コーちゃん)は宝塚時代、落第寸前の“落ちこぼれ
”だったが、天性の歌唱力と明るい性格で先輩スターや同期に支えられ、男役トップス
ターへの階段を駆け上って行く。
実は、大地も入団時、49人中25番というエリートとはいえない成績だったが、徐々に
頭角をあらわし、月組男役トップスターとして一時代を築いた伝説の持ち主。大地は「
越路吹雪さんは、尊敬する“大上級生”。うれしさと同時に、責任も感じています」と
大先輩を演じる心境を明かしながらも、「新人時代、私は“現代っ子”や“異端児”な
どと言われたのですが、越路さんもやんちゃな面がおありだったようで…。おこがまし
いのですが、似ているエピソードが多々あって、うれしく思っています。そういう点で
は楽しんで演じさせていただきたいなと思っています」と笑顔で意気込みを語っている
。
越路は、宝塚を退団後、マネージャー兼作詞・翻訳家となる岩谷とタッグを組んで、
「愛の讃歌」などのシャンソンを多くカバーし、“日本シャンソン界の女王”と呼ばれ
、日本の音楽シーンの歴史を変えていくのだが、大地は「実は、私はどちらかというと
ジャズが好きで…。宝塚時代からあまりシャンソンにはご縁がなかったんです」と衝撃
(!?)の告白。
「シャンソンというのは60代ぐらいのある程度年齢と経験を積んでから歌うものだと
勝手に決めていたのですが、ちょうどその時期がドンピシャで訪れて驚いています!
私にとって新たなチャレンジになるのですが、すごく楽しみですね。いよいよ、シャン
ソンを歌えるんだ! いま、そんな心境です」と、12月中旬からはじまる収録を心待ち
にしている様子だった。
■岩谷時子役に市毛良枝ほかキャストを追加発表
越路のマネージャーとして彼女を終生支え続けた大親友であり、稀代の作詞家でもあ
る岩谷時子の絶頂期は、市毛良枝が演じる(青年期は木南晴夏)。
大地は岩谷本人とも深い“縁”があり、「私が宝塚を退団して初めての舞台で歌詞を
すべて翻訳してくださって、励ましの言葉をいただいたことを覚えています。思えばそ
の舞台は日生劇場でしたし(※越路吹雪が500回以上、ロングリサイタルを行なった劇
場)、不思議な“縁”を感じています」。
市毛とはドラマの一場面で共演したことがある程度で、「今回がっつりお芝居させて
いただくのを楽しみにしております」と大地。市毛もまた「実は、私はまさに“ドンピ
シャ世代”で、越路吹雪さんのリサイタルを劇場で拝見していました」といい、「岩谷
時子さんを演じるチャンスをいただけて、この上なく光栄。越路さんは今、思い出して
もドキドキワクワクして胸がいっぱいになってしまうぐらい素敵でした。大地さんも一
時代を築いた大スターでいらっしゃるので、ピッタリだなと思っています」と、共演を
楽しみにしている。
大地、市毛が登場するのは、宝塚退団後、映画、舞台、リサイタル…と忙しい日々を
送りつつ、プライベートでは後に夫となる作曲家・内藤法美と交際を深めていた時代か
らで、3月初旬を予定。
越路に淡い恋心を抱く脚本家・庄司義男を駿河太郎、歌劇団の教務責任者・大塚弥一
を宇梶剛士。越路の歌の才能を最初に見抜く声楽教師・伊藤登に中村俊介、伊藤とは逆
に落第させるべきと主張する日本舞踊の教師・近江丈一郎に篠井英介が決定している。