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阿部寛主演『結婚できない男』続編10月放送決定 「結婚していない男性を癒すような
ドラマに」
2006年7月から9月にかけて放送された阿部寛主演ドラマ『結婚できない男』の続編が
、10月期のカンテレ・フジテレビ系火曜21時枠で放送されることが決定した。
【写真】犬と戯れる阿部寛
偏屈で独善的で皮肉屋だが、どこか憎めない独身の建築家・桑野信介(40)が、女性
との出会いをきっかけに恋愛を意識し、結婚を真摯に考えるまでの日常を、リアルかつ
コミカルに描いた『結婚できない男』は、2006年当時、“未婚”に対する斬新な捉え方
を提示し、大きな話題となった。
阿部が演じる桑野信介は、腕のいい建築家。建築事務所で代表を務めており、特にキ
ッチンや家族の集まるリビングルームの設計に高い評価を得ている。ルックスもさるこ
とながら、収入も人並み以上。女性をひきつける要素をすべて持っているように思える
が、人生で一度も結婚の経験はない。そこには、桑野の独特な性格に原因が……。
仕事はスピーディーに抜かりなく仕上げるものの、プライドが高くこだわりが強い故
に、建築現場の棟梁との衝突は日常茶飯事。時にはクライアントからの要望に対しても
「無理だ」「わがままだ」などと文句を言ってしまう。日常生活では、隣人から自宅で
の食事に誘われても「どうせ残飯処理だろ?」と返してしまうなど、周囲の親切心を度
々あだで返す。さらには、頼んでもいないのにうんちくをひけらかしたり、自分と同じ
レベルの高い知識を持たない人たちに、きつく当たってしまったりする。
また、料理・掃除・洗濯も得意な桑野は、自分好みに焼いた高級肉に一人舌鼓を打ち
、クラシック音楽を一人大音量で聴き、映画鑑賞を一人で楽しみ時間を費やす。多くの
人が躊躇してしまう、“一人焼き肉”や“一人花火”もなんのその。“一人でいること
を苦痛に感じない”桑野は、人と群れることなく、一人の毎日を楽しみ、「結婚なんて
メリットがない」とさえ思っている。
偏屈で独善的、そして皮肉屋。そんな桑野の言動は、周囲をいらつかせ、衝突するこ
ともしばしば。しかし、不器用なりに一生懸命な彼の言動に、周囲の心は徐々に動かさ
れていく。“いい人”とは言えないけれど、どこか憎めず、時に愛くるしささえ感じて
しまう男。それが、“結婚できない男”桑野信介だ。ドラマ『結婚できない男』では、
そんな桑野と、桑野に手を焼く周囲の人々の日常が、時にコミカルに、時に感動的に描
かれた。この秋に放送される続編では、前作に続き再び尾崎将也が脚本を担当。偏屈さ
に磨きのかかった桑野の日常を、ユーモアたっぷりに描き出す。
続編は、前作から13年後が舞台。主人公の桑野信介(53)は、以前と同じマンション
に一人で暮らしている。13年の間に飛躍的に進んだIT化に合わせ、スマートスピーカー
といった最新機器を取りそろえるなど、引き続き独身生活を謳歌中。恋愛においては、
自身の担当医だった早坂夏美と交際まで発展したものの、愛想をつかされてしまい、そ
の後破局。少し恋愛モードに傾いていた桑野の気持ちは、再び固く閉ざされ、独り身を
謳歌する生活に逆戻り。50歳を過ぎ、偏屈さにはより一層磨きがかかっている。
そんな桑野を後押しするかのように、晩婚化が進み、男女ともに生涯未婚率も高まる
日本。一方で、健康寿命が世界一の長寿社会においては、この13年の間で“人生100年
時代”が叫ばれるように。将来のことを考えると、ちょっと不安を感じないでもない桑
野。そんな中、偶然出会った女性たちとの間で、運命の歯車が突然、動き始める。
続編では、日本の“今”を切り取りつつ、“結婚できない男”桑野信介を再び映し出
す。果たして桑野は今回、どんな女性たちに出会うのか。そして、今度こそ“結婚”の
扉をたたくことになるのか。
『結婚できない男』の続編の制作にあたり、主演の阿部は「随分長い間結婚してなか
ったんですね、やっぱり。彼に再会できることがうれしいです」と、撮影を心待ちにし
ている様子。桑野信介という役柄については、「人嫌いなようで、実は人と関わりたく
て仕方ない。人のために役に立ちたいと誰よりも強く思っている。そんな彼が僕は好き
です」と、桑野への“愛情”をにじませた。そして「13年前よりもさらに結婚しない人
が増えていると聞きます。世の結婚してない男性を癒すようなドラマにしたいです」と
意気込みを語った。