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来秋朝ドラは「舞いあがれ!」パイロット目指すヒロイン 脚本は「心の傷を癒すとい
うこと」の桑原亮子氏
NHKは27日、来年2022年度後期の連続テレビ小説(第107作)が、同局「心の傷を癒す
ということ」などで知られる桑原亮子氏がオリジナル脚本を手掛ける「舞いあがれ!」
に決まったと発表した。1990年代から現在、ものづくりの町・東大阪と自然豊かな長崎
・五島列島を舞台に、ヒロイン・舞がパイロットと飛行機作り、空を飛ぶことの夢に向
かっていく挫折と再生を描く。ヒロインを演じる女優について、制作のNHK大阪拠点放
送局は「オーディションで選ぶ予定」とした。
【写真】NHK朝ドラ「わろてんか」のクランクアップで泣いてしまった葵わかな(左
)は内場勝則に涙を拭いてもらう
現在放送中の104作目「おかえりモネ」、11月1日スタートの105作目「カムカムエヴ
リバディ」、来年春スタートの106作目「ちむどんどん」に続く朝ドラ通算107作目。
今年年冬頃も出演者発表、来年春頃にクランクインを予定。タイトルには「ヒロイン
・舞が、どんな向かい風も全身で受け止めて、さらに高く舞いあがるイメージを込めま
した」と説明した。
桑原氏は朝ドラ脚本初挑戦。「ある飛行士が『パイロットはいい仕事だと思う』とお
っしゃった時、即座にさまざまな理由を予想しました。外国へ行けるから?やりがいの
ある仕事だから?再就職しやすいから?予想はどれも外れました。答えは『空を見上げ
る仕事だから』。パイロットは飛行機に乗る前、空を見上げて天候などをチェックしま
す。必要に迫られて空を見上げているうちにいつのまにか元気が出てくる、だからいい
仕事なのだそうです。このドラマのヒロインも、辛つらいことがあるたび、空を見上げ
て前に進みます。その姿を見ているうちにいつのまにか元気が出てくる、そんなドラマ
になることを願っています」とコメント。
制作統括の熊野律時チーフプロデューサーは「コロナ禍やさまざまな災害に見舞われ
ている今、どんな物語を作っていくのかを、脚本の桑原さんと話し合いました。空を飛
ぶことを夢見るヒロインはどうですか?桑原さんの言葉にハッとしました。空を飛ぶに
は向かい風が必要です。いろんな人生の逆風を受けながら、高く飛ぼうとするヒロイン
のイメージがパッと浮かびました。飛行機を飛ばすには、たくさんの人の力が必要です
。作る人、飛ばす人、導く人、それぞれ違う力をもった人たちをつないで、夢を現実の
ものにしていくヒロインの物語。つらいこと、大変なことはあるけれど、空を見上げて
夢を抱き続けるヒロインの姿を通して、毎朝明るい気持ちになれるドラマにしたいと思
っています」とした。
【物語】ヒロイン・舞は、ものづくりの町・東大阪で町工場を営む父・浩太と母・め
ぐみ、そして兄・悠人との4人暮らし。引っ込み思案だった舞ですが、自然豊かな長崎
の五島列島にいる祖母・祥子のもとを訪れ、五島列島の広い空に風を受けて力強く舞い
あがる「ばらもん凧」に魅入られます。
あんなふうに空高く飛びたい──空への憧れは、パイロットになる夢へとふくらんで
いきます。本物のパイロットになるべく努力を重ねる舞ですが、想像以上に厳しい道の
りが待ち受けるのでした。
東大阪で実感する「ものづくり」の喜びと、自然とともに生きる離島での暮らし。2
つの故郷である東大阪と五島、それぞれの土地に暮らすさまざまな人との絆を深めた舞
は、やがて新しい形で空への夢を見つけていきます。それは仲間たちの力を集め、島を
行き来できる電動小型飛行機を飛ばすこと。夢の飛行機作りに情熱を燃やす仲間たちと
ともに、舞の夢は、みんなの夢をのせた新しい翼となって大空へ飛び立ちます!!