作者:
scmdwyam (雪乃我的救贖)
2018-01-09 23:45:35午前二時 フミキリに 望遠鏡を擔いでった
ベルトに結んだラジオ 雨は降らないらしい
二分後に君が來た 大袈裟な荷物しょって來た
始めようか 天体觀測 ほうき星を探して
深い闇に飲まれないように 精一杯だった
君の震える手を 握ろうとした あの日は
見えないモノを見ようとして 望遠鏡を覗き入んだ
靜寂を切り裂いて いくつも聲が生まれたよ
明日が僕らを呼んだって 返事もろくになかった
「イマ」という ほうき星 君と二人追いかけていた
氣が付けばいつだって ひたずら何か探している
幸せの定義とか 哀しみの置き場とか
生まれたら死ぬまで ずっと探している
さぁ 始めようか 天体觀測 ほうき星を探して
今まで見つけたモノは 全部覺えている
君の震える手を 握れなかった痛みも
知らないモノを知ろうとして 望遠鏡を覗き入んだ
暗闇を照らす樣な 微かな光 探したよ
そうして知った痛みを 未だに僕は覺えている
「イマ」という ほうき星 今も一人追いかけている
背が伸びるにつれて 傳えたい事も增えてった
宛名の無い手紙も 崩れる程 重なった
僕は元氣でいるよ 心配事も少ないよ
ただひとつ 今も思い出すよ
予報外れの雨に打たれて 泣きだしそうな
君震える手を 握れなかった あのひ日を
見えてるモノを 見落として 望遠鏡をまた擔いで
靜寂と暗闇の歸り道を 驅け扳けた
そうして知った痛みが 未だに僕を支えている
「イマ」という ほうき星 今も一人追いかけている
もう一度君に會おうとして 望遠鏡をまた擔いで
前と同じ 午前二時 フミキリまで驅けてくよ
始めようか 天体觀測 二分後に君が來なくとも
「イマ」という ほうき星
君と二人追いかけている
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