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新ジャンル！？　少女漫画で漢字ファンタジー
12年10月19日 [21:19]
　今回は、新作の少女漫画で攻めます！
　漫画家・津田雅美さんといえば、アニメにもなった名作「彼氏彼女の事情」で有名で
すよね。私の世代には、特にピッタリはまった、今でも色あせない恋愛漫画です。文庫
化で１０巻にまとまり、さらに読みやすくなりました。
　津田さんの作品って、どこか設定が珍しいものばかりです。「カレカノ」で親しまれ
たこの作品も、誰からも文武両道・容姿端麗だとして知られている主人公でヒロインの
雪野、同じく全てにおいて完璧な有馬が、お互いに「仮面優等生」だということがばれ
てしまう所から始まります。その仮面っぷりはすさまじく、みていて気持ちがいいです
。
　最近まで連載されていた「ちょっと江戸まで」（全六巻）も読破しているのですが、
題名だけだと恐らく昔の話か、もしくはタイムトラベルものに見えるかと思われます。
実はこちら「もしも江戸時代が今の世まで続いていたら？」という発想のもと始まった
もので、今までにないですよね。
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　今回、めでたく第一巻が発売された「ヒノコ」も例にもれず。漢字を使って能力を使
役できる少女・マユラと、天真らんまんな少年・シンの話。漢字をメーンの設定に持っ
てきている作品って少なくとも私は聞いたことがありません。それに、古代のファンタ
ジーときたもんです。次々出てくるニュータイプな設定に驚くばかり。津田さんの描く
世界の幅広さに感嘆です。一巻だけですんなりと理解できる表現のうまさ！　キラッキ
ラ笑顔のちっちゃいホスト的風格を出してくるシンや、感情の表現に乏しいが、まだま
だ謎を秘めていそうで、これからもっと心を開いてすてきになる予感満載のマユラ。二
人の敵のような存在でありながら、「悪」とは言い難い人間も現れます。そんな二人が
関わるなかで、動くストーリーは一話一話「ちょっぴり泣かせる」。特に、第二字（二
話という表記でなくこのように表現されています）「友」はお勧め。気が付いたらウル
ッときておりました。
　漢字が魂を持って感情を伝える、特別な力が無くったって気持ちは伝わるんです。マ
ユラとシンのやりとりを見て、普段何げなく使用している漢字たちそれぞれの由来が気
になるようになりました。読みながら漢字の由来を知ることが出来るので勉強にもなり
、漢字というものを新たな方向から見ることができ、さらにはどんどん続きが気になっ
てゆく。そんな気持ちへ誘導されてしまう力を持った作品なのです。
　花とゆめで連載されているのであくまでジャンルとしては「少女漫画」の枠に入りま
すが、「ヒノコ」は、男性でも大人でも全く抵抗なく入ることができる入り口になると
思います。
　何だか新しいジャンルだなと思ったあなた。読んでみてくださいね！　面白い、ブラ
ックな由来の漢字の説明がオマケ漫画「黒ヒノコ」にもありますので、友人や家族に話
してみてもウケますよ！　早速、二巻の発売が待ち遠しい上住でありました。
　ではでは来週のぐるぐるつらつらは？
○あにめ
○まんが
○げーむ
のどれかを予定してます！！
　最近、急に寒いので身体にはお気を付けくださいね！