「なんか静かですね~。街の中にはギャラルホルンも居ないし、本部とはえらい違いだ
」
「ああ、火星の戦力は軒並み向こうに回してんのかもな」
「まっそんなのもう関係ないですけどね!」
「上機嫌だな」
「そりゃそうですよ!みんな助かるし、タカキも頑張ってたし、俺も頑張らないと!」
「ああ」(そうだ。俺たちが今まで積み上げてきたもんは全部無駄じゃなかった。これ
からも俺たちが立ち止まらないかぎり道は続く)
キイィィィィ……
「!」
バン!バン!バン!バン!
「ぐわっ!」
「ぐっ…!」
「団長!?何やってんだよ!団長!!」
「うおぉおおお!!!」1;30mバン!バン!バン!
「うおっ!あっ!」
ブウゥゥゥン……
「はぁはぁはぁ・・・。なんだよ、結構当たんじゃねぇか。ふっ・・・」
「だ・・・団長・・・。あっ・・・あぁ・・・」
「なんて声出してやがる・・・ライドォ!」
「だって・・・だって・・・」
「俺は鉄華団団長オルガ・イツカだぞ。こんくれぇなんてこたぁねぇ」
「そんな・・・俺なんかのために・・・」
「団員を守んのは俺の仕事だ」
「でも!」
「いいから行くぞ。皆が待ってんだ。それに・・・」(ミカ、やっと分かったんだ。俺
たちにはたどりつく場所なんていらねぇ。ただ進み続けるだけでいい。止まんねぇかぎ
り、道は続く)
「謝ったら許さない」
「ああ、分かってる」
「俺は止まんねぇからよ、お前らが止まんねぇかぎり、その先に俺はいるぞ!だからよ
・・・
止まるんじゃねぇぞ・・・」