http://i.imgur.com/M3reub2.jpg
http://i.imgur.com/Q6aqppz.jpg
http://i.imgur.com/X7u5pT3.jpg
http://i.imgur.com/wQIgi5j.jpg
http://i.imgur.com/i6DazJV.jpg
http://i.imgur.com/ssuYzQ2.jpg
http://i.imgur.com/EQKWQWx.jpg
http://i.imgur.com/mlgM90Z.jpg
http://i.imgur.com/KwAGrnD.jpg
扉絵リクエスト
「バルトロメオとガンビアが感動のあまり泣きながら語る“麦わらの一味”の逸話を大
泣きしながら聞くウミガメ達」
■響くのは悦なる声──
【宝物の間】
ビッグマム「マママママ…」
「何てかわいい生物だ!!」
捕まったブルックがビッグマムに頭を撫でられている。
ブルック「………!!」
ビッグマム「体の隅々まで骨なのに…生きている奇跡!!」
「戦いも見事だったよソウルキング」
されるがままのブルック「……」
ビッグマム「すっかりチェス戎兵達はお前に」
「ビビッちまってるよ ママママ…」
「まさにソウルキング!! あいつらの天敵だ」
「──だがこいつらは倒せない…!!」
「特別なのさ!!」
【二角帽のナポレオン】
【雷雲のゼウス】
【太陽のプロメテウス】
ビッグマム「“おれの”」
「“魂(ソウル)”を…!!!」
「直接与えてるからねェ…おれの分身の様な奴らさ」
ブルック「!?」
ビッグマム「魂(ソウル)の格が違う……!!!」
ゼウス「ヘヘヘ」
チェス兵「取り調べ終わりましたママ!!」
ブルックの衣服や持ち物をチェックしているチェス兵たち。
「服の中にも何もなし──♪」
「筒の中にも何もなし──っ♪」
「なーんにも♪ 盗られてまっせーん♪」
ビッグマム「マ~ママママ…———ならいいんだよソウルキング」なでなで…
ブルック(む…無念…!!)
(何たる辱め…!!)
ビッグマム「疑って悪かったねェ~~~♪」
「『玉手箱』は勿論…♡」
「“歴史の本文(ポーネグリフ)”の写しなんかも 盗まれるわけにはいかないのさ
~」
ブルック「…………」
ビッグマム「持ってかれて誰かにまた『ラフテル』へ行かれちまうなんてマヌケだろ?
」
「ハ~ハハハ “ロジャーの時”の様なヘマはもうやらねェ!!!」
「あいつは“万物の声”を聞くって奇妙な力で『石』を読み解いたが…」
「ウチにもやがて同じ力を手に入れる“隠し玉”がいるのさ…」
「次にラフテルに到達するのは…おれ達だ!!!」
そこにやってくるプリン「ママ!!」
ビッグマム「お~かわいいプリン♡ 噂をすれば…!!」
「どうした?『第三の目』が真の『開眼』でもしたかい!?」
ぷくっと頬を膨らませるプリン
「──もうママったら口を開けばそればっかり」
「私はハーフなのよ?」
「本当にそんな能力(ちから)が目覚める保証もない」
ビッグマム「ハ~ハハハ悪かった」
「──だが間違いなく」
「お前は稀少な『三つ目族』の血を引いてるんだ…!!」
ブルック(は…プ…プリンさん…三つ目?)
(あ…ダメだ 私達が知り合いな事は秘密)
プリン(あの骨男こんな所にいたのか…)
「………」
(ま…捕まったのならよかった)
「ねェママ!」
「ここじゃ恥ずかしいからママのお部屋でお話を」
ビッグマム「おお勿論さ いいとも♡」
【3階中庭】
ペドロとタマゴ男爵の戦いはまだ続いていた。
タマゴ男爵を応援する兵士たちだが、なぜか呼び名が変わっている。
兵士たち
「いけー!!」
「やっちまえー」
「子爵——!!」
ペドロ「ハァ…ハァ…」
兵士「ヒヨコ男爵~!!」
タマゴ「ビヨ」
ヒヨコモードになっているタマゴ男爵。
そこでペドロの渾身の一撃が炸裂。
ペドロ「ぬん!!」
ヒヨコ「ピヨーッ!!」
兵士「ヒヨコ子爵~!!!」
再び斬られ、地面に投げ出されるタマゴ男爵。
しかし何やらまたしても形が変わっていく。
ヒヨコ「ピヨ ピヨ…」
「…!!」
ドクン…ドクン…
「……!!」
「コケ……」
ペドロ「!?」
ヒヨコ「コケーッ!!」ドクンドクン…
兵士「!!?」
「うおおー!! この鳴き声は…!!」
「出るのか 更なる進化形態!!!」
「“ニワトリ伯爵”がァ~~!!!」
ドクンドクン…
ペドロ「──くだらん…今の内に息の根を」
慌てる兵士「やめろォ——!!!」
「『タマゴ男爵』から『ヒヨコ子爵』!!」
「『ニワトリ伯爵』へ割れる度強く生まれ変わる!!」
「『タマタマの実』!!!」
「ニワトリ伯爵こそ真の騎士(ナイト)だ!!」
「恐れよ!! 成れば貴様など足元にも及ばぬ力を得る!!」
「奴を止めろォ———!!」
剣を構えるペドロ「待つ気はない…」
兵士「やめろォ——!!!(汗」
一斉に襲い掛かる兵士たち。
ペドロ「よし ではやめよう」
兵士「!!?」
懐からダイナマイトの束を取り出すペドロ。
兵士「うお———っ!!! 爆弾!!」
「てめェ何する気だァ——!!!?」
ペドロ「ずいぶん兵が集まったな」
慌てる兵士たち「退けー!! 逃げろォ!!」
ペドロ「囮冥利に尽きる…!!」
兵「やめろぉー!!!」
ボォオオン
兵士「うわああああ———!!!」
大きな爆発が中庭全体を飲み込んでいく。
飛ばされるニワトリ「コケェ———ッ!!」
広場の端には割れた鏡が。
【鏡世界(ミロワールド)】
割れた鏡から鏡世界へ逃げ出していたペドロ。
チョッパー「うおー!! 危なかったー!!」
ペドロ「…」
キャロット「無茶するなァも~!!」
「びっくりしちゃったよ!! ペドロー!!」
ペドロ「………」
「ハァ…ハァ…」
「………!!!」
チョッパー『おーい ペドロー!!』
ペドロ『!!?』
すぐそばの鏡の中からチョッパーたちに声をかけられた時のことを思い出す。
ペドロ「こっちの方がよっぽど驚いた…」
「突然鏡の中から呼びかけられる身になれ…」
チョッパー「──でも!」
「一瞬でこんな作戦思いつくなんてさすがだね♡」
「ペドロ~~!!」
ペドロ「──つまりここは鏡の中か 信じ難いが」
チョッパー「ここはブリュレがいないと出入りできない世界」
「安全なんだ!!」
「サンジを連れて脱出する事もできる!!」
「お前の知ってる情報を教えてくれ!!」
ディーゼルに車を引かせながら話を聞くチョッパーたち「え———!!」
「ルフィとナミが捕まった!?」
ペドロ「ああ そう聞いた」
「ブルックも心配だ」
「うまく“歴史の本文(ポーネグリフ)”の写しを盗れてばいいが!!」
チョッパー「全員危ない!! 急ごう!!」
ディーゼルはさすがに疲れたのか、かなり息が上がっている。
キャロットは得意だという似顔絵を取り出す。
何故か宝塚風。
キャロット「鏡よ鏡!!」
「この人達の!! 居場所を教えてー!!!」
ペドロ「美化が過ぎないか!?(汗」
鏡『その髪の長い女の子がさっき走り抜けたよ!!」
ペドロ「ウオー!! 鏡が喋った!!」
チョッパー「え!? じゃあナミは脱走したのか!?」
「ルフィも一緒かな」
鏡『ジンベエ親分と一緒だよ!!』
チョッパー「!!? ジ…ジンベエ~~!?!?」
【3階バウム】
『大臣各位救援願います』
ルフィ「サンジー!!」
『“麦わらのルフィ”が止まりません!!』
ルフィ「どこだ——!!」
「おれだぞーサンジ~~!!」
「話を聞いてくれー!!」
「お——————い!!」
兵士を蹴散らしながら進むルフィだが、ドアの隙間から誰かに腕を掴まれる。
ルフィ「!!?」
「い~~~ででででで!!!」
伸びきった腕の途中、先ほど千切りかけたときの傷から血が噴き出してしまう。
そのまま引っ張られるルフィ。
ルフィ「わああ~~~~!!」
「ぶへ!!」
部屋の中に引っ張り込まれるルフィ。
招いたのはレイジュだった。
レイジュ「…………」
兵士「何とすばっしこい奴だ!! どっちへ行った!?」
「逃がすなー」
ドアを閉めるレイジュ「………」
ルフィ「お前 サンジの姉ちゃん!!」
レイジュ「…ええ」
ルフィ「何すんだ おれ急いでんだよ!!」
レイジュ「サンジを捜してるんでしょ?さっきまでここにいたわよ」
ルフィ「えー!? ホントか!? どこ行った!?」
「おれ達ダマされてたんだ!!」
「プリンに!! サンジの結婚相手のプリンが」
「サンジの事『殺す』って!!」
「あ…!! 大丈夫か!? お前ケガしたのか!?」
レイジュの足に巻かれた包帯に気付くルフィ。
レイジュ「…ふふっ ありがと平気よ」
「──プリンの事なら…弟も知ってるわ」
ルフィ「えー!? あいつ知ってたのか!?」
レイジュ「知ったのはついさっき……!!」
ルフィ「!」
レイジュ「──私はこの島から逃げる様説得したけど…」
「サンジは“東の海(イーストブルー)”の人質と…あなた達にふりかかる危害を気に
してる!」
ルフィ「人質ってバラティエだろ!?」
「おれもよく知ってるし 本当に狙われるんなら“東の海(イーストブルー)”に行っ
てでも戦うよ!!!」
ぐぎゅるるる
ルフィ「!」
レイジュ「………!」
「何か食べ物を?」
ルフィ「い…!! いらねェ!!!」
『お前の作ったメシしか食わねェ!!!」というルフィの言葉を思い出すレイジュ。
ぎゅるるるるる
その場に座り込むルフィ「…………」
「ハァ ハァ」
「──でもそうか…サンジはプリンの事知ってんのか…!!」
レイジュ「!」
ルフィ「ダマされてねェんならいいや!!」
「その他のやれる事はもう全部やったし…!!」
ほっとして笑顔を見せるルフィ。
「──じゃありがとな サンジの姉ちゃん!!」
さっさと窓にかけていくルフィ。
レイジュ「え!?」
「どこいくの!? そっちは……!!」
ルフィ「約束の場所はここじゃねェから!!!」
バリィイン!!
レイジュ「!!?」
ルフィが窓の外に飛び出していく。
一方、場内の喧騒をよそに一人静かに煙草を吹かすサンジ。
ジャッジ『こいつの首が』
『飛んでもいいのか?』
『お前は生け贄だサンジ』
サンジ「………」
ビッグマム『お前が逃げなきゃ全てが丸く収まるんだサンジ♡』
プリン『ヴィンスモーク家は明日の結婚式で…』
『皆殺しよ!!!』
サンジ『帰れ 下級海賊共!!』
サンジ(もう引き返せねェよ…)
(ルフィ…)
「………」
堅い表情のサンジ。
ガシャアアン
一般人「!!!」
「何か降ってきたー!!」
「おれの家が———っ!!」
ぐぎゅるるる…
「!?」
「………人!!?」
満身創痍のルフィ「ちゃんと…待ってねェと…!!!」
「あの場所で…」
■食わねど信じ──
次週へ
ワンピース(onepiece) 854話 ネタバレへ続く!!
簡易翻譯在:#1OY2Y1wK