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短期集中拍子連載 第23弾
【推し掛け麦わら大船団物語】
Vol.2 キャベンディッシュ編
『ご存知だと思うが僕は昔…』
A級戦犯 首はねスレイマンに昔からモテていた話をし始めるキャベツ。
■ガス男、ハッスル中!!
シーザー「シュ~~~ローー」
「ロ~~ロー…」
「ローーー!!」ばーん!!
ブリュレ「ギャーー」
ブリュレを背負ったまま鏡から飛び出すシーザー。
騒ぐブリュレ「あァ~~顔だけはバレたくない バレたら殺される」
シーザー「ウルセーもうバレてんだろ」
「貴様の能力であいつら暴れ回ってんだ!!」
シーザーは鏡を持って扉へ近づく。
扉の中からは騒がしい声が響いている。
シーザー「よし!! この鏡こそ!!」
「『連合軍』の脱出の要!!」
「この任務を果たせばおれの心臓は返ってくる!!」
「その暁にはあいつら全員見てやがれ!!!」
シーザーが壁の上から中の様子を伺う。
シーザー(中はどうなってる…!?)
(まだ『奇声』は聞こえねェが…ビッグ・マムは…)
「!?」
(作戦通り…ケーキはぶっ壊れ……!!)
(麦わらの群れが暴れ…マザー・カルメルの写真も割ってんじゃねェか!!)
(なのに!!!)
(なぜビッグ・マムは叫んでない!!?)
白目を剥き、混乱しているビッグマム。
写真を拾うルフィがブルックの言葉を思い出す。
『ルフィさん ビッグ・マムは何に怒ればいいのか混乱しているのです』
『割れた写真をもう一度見せましょう!!』
駆け出すルフィ「任しとけっ!!」
ルフィを止めようとしたカタクリの前に立ちはだかるのはカポネ・ジンベエ・ペドロた
ち。
カタクリ「なぜ貴様が邪魔する!!」
「ベッジ!!!(怒)」
「ペロス兄!! さっさとそいつらも撃ち殺せ!!!」
ペロスペロー「!」
「わかってる」
「まったく未来が見える男は忙しない」
「ただしこの場においては私にも未来が見える!!」
「私のアメで動けずに無念の表情で死ぬお前達!! くくく!! それ以外ない!!」
なんとか動こうともがくジャッジだが、ガチガチの飴で全く身動きが取れない。
ジャッジ「ウ…く………!!」
「せめてレイドスーツがあれば!! 貴様らの好きにはさせなかった!!」
ペロスペロー「レイド…何? それは武器か?」
「ペロリン♪ おい息子の結婚式に 何を持ち込もうってんだ!?」
そこにサンジの声が響く。
サンジ「逃げろレイジュ!!!」
レイジュ「!」
呑気に笑うヨンジ「サンジ…あいつ何やってんだ? ジタバタしやがって」
レイジュ(サンジ…)
(あなたの優しさを見くびってた)
(──こんな私達を置いて逃げる事もしないのね…!!!)
(私はヴィンスモークの名を恨み…恥じて生きて来た…!!)
(でも成長したあなたを見て…)
(救われたのよ 私…!!)
(一族の血にまだ良心が残っていたから)
銃口を突きつけられながら笑うレイジュ。
(ありがとう)
(サンジ)
【カポネvsカタクリ】
カポネ「くたばれカタクリ!!!」ジャキン!!
ドドドドドド
招待客「何をしてるんだ”ギャング”ベッジ!!!」
ドドドドド
カタクリ「………!!」
マシンガンで蜂の巣にされるカタクリだが、モチモチの身体に銃は効いていない様子。
ドドドドドドドドド
カタクリ「裏切ったなベッジ…」
ベッジがマシンガンで引きつけている間にルフィが背後を駆け抜けていく。
カタクリは腕をもちもちさせると、巨大化させてルフィへと伸ばす。
ルフィ「!!」
「こんにゃろ!!」
殴り返そうとしたところに割って入るペドロ。
ペドロ「触れるなルフィ!!!」
剣でモチを斬り落とすが、逆に斬ったモチに囚われてしまう。
ルフィ「ペドロ」
ペドロ「ウ!!」
すかさず助けに入るジンベエ「“五千枚瓦正拳”!!!」
「!!!」
カタクリ「!?」
しかしなおもカタクリはモチを繰り出し、ルフィを折っていく。
ついに捕らえられるルフィ。
ルフィ「うわ!!」
その場に倒されてしまうも、写真を持った両腕をビッグマムの方へ伸ばしていく。
カタクリ「!!?」
ビッグマム「!」
眼の前に突き出されたマザー・カルメルの写真に気付くビッグマム。
ビッグマムの顔色がみるみる青ざめていく。
焦るカタクリ「ママ……!!」
ビッグマム「…マザー……」
差し出された写真を奪い取るビッグマム。
カタクリ「ママ…」
「ダメだ!!」
涙をこぼすビッグマム(マザー…)
ヒャアアアアアアアアアア
「「!!!?」」
奇声が衝撃波となって会場を襲っていく。
アアアアアアアアアア
カタクリ「………!!!」
ベッジ(よし!!!)
ルフィ「ぶわ!!」
アアアァアァアアアアァ!!!
ガクン…と気を失い、次々のその場に倒れ込む出席者。
モルガンズやステューシー、ル・フェルドらは何とか耳を塞いで耐えている。
モルガンズ「…………!!」
アアアアアアァァァァ
ヴィンスモーク家に銃を突き付けていた子供たちが耳を押さえて倒れていく。
ジャッジらは飴のせいで耳栓ができず、奇声をモロに浴びてしまう。
が他の出席者ほどダメージは無さそう。
カポネの中からKXランチャーを持ったヴィトとゴッティが飛び出す。
奇声を発し続け、その場に膝をついたビッグマムの膝が擦り剝けて血が流れている。
驚くガレット「ママがケガ!?」
ベッジ(弱ったぞ!!)
ベッジらがランチャーを持ってビッグマムのそばへスタンバイ。
一方、奇声に耐え続けているレイジュだったが
チョッパーが耳栓をつけてあげる。
さらに悪魔風脚で一気に飴を砕くサンジ。
涙目のジャッジ「…………!!」
さらにナミ達も登場。
黒いカプセル(レイドスーツ?)をイチジたちに配っていく。
イチジ「!」
ナミ「さァ後は自力でお願いね!! ──って聞こえてないだろうけど!!」
耳を押さえているスムージー「!!!」
「おい!! 誰かベッジ達を止めよ!!」
「おのれ裏切りおって!!」
KXランチャーを構える3人。
ベッジ「あばよ」
「ビッグ・マム!!!」
ビッグマム「…………!!」
アアアアアアア
相変わらず白目で奇声を発し続けるビッグマッムはカポネに気付いてもいない。
ただ割れた写真だけを見ている。
ビッグマム(マザー)
(ねぇきいてよマザー)
(みんながね…おれの言う事きいてくれないんだ)
(ねェマザー)
(どこへ行ったの?)
(なぜ急に)
(いなくなったの?)
ニコっと笑うマザーカルメルの笑顔。
そして歩き去るシスターの後ろ姿。
【63年前新世界】
【「エルバフ」】
■そこにある“真実”とは——!?
次号休載!どん!