[新聞] 桃山時代の日本国王とは?ベトナム安南

作者: shinshong ( )   2013-04-15 19:03:45
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130415-00000620-yom-soci
桃山時代の日本国王とは?ベトナム安南国が親書
桃山時代の1591年に、ベトナムの安南(あんなん)国が「日本国国王」に宛てた親書
が発見された。
 記録に残る徳川家康宛ての親書を10年さかのぼる最古の安南国書で、日本との通交
を求めていたことを物語る貴重な史料だ。
 九州国立博物館(福岡県太宰府市)が昨年、京都の古書店から購入したが、それまで
存在は知られていなかった。16日に開幕する「大ベトナム展」で公開する。
 文書は縦33・3センチ、横34・9センチ。全文漢文で墨書され、朱印と花押のよ
うな黒印がある。光興14年というベトナムの年号が記され、差出人の「安南国副都堂
福義侯阮」は、ベトナム中部を支配していた阮(グェン)ホアンという人物の関係者とみ
られる。
 内容は「昨年、陳梁山(ちんりょうざん)という使節に象牙などを託しました。今年来
航した(使節の)隆巌(りゅうげん)は陳という人物を知らないというので、改めて珍し
い品々を贈ります」とつづり、日本との「往来交信之義」(通交)を求めている。
 当時天下人だった豊臣秀吉が安南国と通信した記録はなく、陳梁山や隆巌という人物
も知られていない。当時は日本人商人が東南アジアで積極的に交易を展開しており、交
易を円滑に進めるため将軍などの使節を詐称する事例があった。同館の藤田励夫(れい
お)保存修復室長は「この書簡も、日本国王使節を装って来航した商人に、安南国側が
託した可能性もある」と話している。
 家康宛ての親書は1601年に届き、江戸幕府の外交史料集に親書原文と家康の返書
が記録されている。

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