完整標題:新冠病毒 第一線的醫師「老實說,非常害怕」
發稿單位:NHK NEWS
發稿時間:2020年4月17日 19時55分
撰 稿 者:網路報導部 記者 和田麻子 / 社會部 記者 小林沙耶香
原文連結:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200417/k10012392501000.html
※ 以下不專業翻譯, 敬請留意。
https://imgur.com/OHB2Plw
新型コロナ 現場へ向かう医師“正直、怖いです”
新冠病毒 第一線的醫師「老實說,非常害怕」
2020年4月17日 19時55分
緊急事態宣言から一週間余り。17日、東京都内で1日として最多となる201人
が確認されるなど感染は広がり続けています。医療崩壊の危機が懸念されるな
か感染症の専門ではない医師や看護師、それに「無給医」の大学院生も最前線
に立たされています。命を救う使命感と感染への恐怖。そのはざまで揺れなが
ら現場に向かう人たちから悲鳴があがっています。
緊急狀態宣言一週多以來,17日東京都內一天確診人數繼續來到最高的201人。
在面臨醫療崩壞危機的時刻,非感染專科的醫師和看護師,以及「無薪」的研究
生都上了前線。救命的使命感和感染的恐懼交錯之間,從前往現場的人傳來悲鳴。
(ネットワーク報道部 記者 和田麻子/社会部 記者 小林さやか)
(網路報導部 記者 和田麻子 / 社會部 記者 小林沙耶香)
新型コロナ対応の要請 “赤紙”例えも
也有以召集令來比喻的 新冠病毒的應對要求
ネット上には、新型コロナウイルスの対応にあたるよう要請された医師や看護
師らがみずからの心情を次々に吐露しています。
被要求應對新冠病毒的醫師和看護師,在網路上陸續吐露自己的心聲。
中には召集令状に例える人も。
當中也有以召集令來比喻的人。
「いきなり職場の病棟がコロナ専門病棟になる、一気に20人受け入れると
のお達し。防護服なし、ゾーン分けなし、人員補充なし、呼吸器の取り扱
いができないスタッフ多数。国は、医療従事者に赤紙渡してるようなもん
ですよ」
「工作場所的大樓突然成了新冠專用病房大樓,被下達指示一口氣接收了20
個人進來。沒有防護衣、沒有分區、沒有人員補充、大部份成員連呼吸器也
不會用。國家就像發給了醫療從業人員一紙召集令。」
「赤紙きました。内科系医師だけ、コロナ部隊へ輪番制で動員。危険手当
なし。雇用契約ない院生も含まれるとのこと。ほんま終わってる」
「我收到了召集令。只有內科醫師新冠部隊輪班制動員。沒有危險加給。沒
有僱用契約的研究生也包括在內。真的完蛋了。」
専門外の医師も現場へ「正直大変怖いです」
其他專科的醫師也派到現場「真的很害怕」
都内の一般病院に勤める眼科医の元にも要請がきました。
都內普通醫院工作的眼科醫師也被要求支援。
感染症の専門外の医師も前線に立たざるを得なくなっているといいます。
不擅長感染症狀的其他專科醫師也被要求前線支援。
取材に応じた眼科医は、今月上旬、新型コロナウイルスに感染した疑いがある
人を専門に診察する「発熱外来」にあたるよう要請されたといいます。
接受採訪的眼科醫師,本月上旬被要求前往發燒門診,專門診療疑似新冠病毒感
染者。
そのときの心境を、ツイッターにつづっていました。
當時的心情,抒發在 twitter 上。
https://imgur.com/QWcb3iR
眼科医のツイッターより
「“赤紙”きました。内科医でまわせなくなった『発熱外来』を担当します
。医療崩壊しかけてますよね。正直大変怖いです」
眼科醫師的 Twitter:
「紅紙來了。因為我無法擔任內科醫生,負責「發燒門診」。醫療即將崩壞
了吧。老實說真的非常害怕。」
この医師が働く病院では先月中旬ごろ、「発熱外来」を設置し、当初は内科の
医師が中心になって対応していましたが、訪れる患者は、2週間ほどで1.5倍
に増加。
這位醫師工作的醫院上個月中旬左右開設了發燒門診,當時以內科醫師為主對應
,但上門的患者兩週內增加了1.5倍。
次第に内科医だけでは限界を迎え、今ではほぼすべての診療科から応援を募っ
て眼科や整形外科の医師なども交代で対応しているといいます。
即將面臨內科醫師的極限,包括眼科和整型外科等,現在徵召了幾乎所有科別的
醫師。
眼科医
「急速な患者の増加で、パンクした『発熱外来』には疲弊した内科医の代
わりに、感染症の知識の乏しい医師を入れてまわさざるをえないのが現状
です。誰が言い始めたかわかりませんが、“赤紙”ということばは、同僚や
他の医療機関の医師らも使っています。出征する兵士に例えたのだと思い
ますが、私たちも要請を断れるような状況ではありません」
眼科醫師
「患者急速增加,為了代替被發燒門診累個半死的內科醫師,現況是缺乏感
染症狀知識的醫師也不得不加入支援。已不知道是誰開始這樣說的,但同事
和其他醫療機構的醫師都已經用「紅紙」這樣的講法。覺得這像是以出征的
士兵來舉例,我們也無法拒絕這樣的要求。」
医療資材の不足 万全な医療できてるとは…
醫材不足 要作到萬全醫療...
そんな医師を不安に陥れているのが、医療資材の不足です。
讓醫師陷入如此不安的是,醫材缺乏。
患者を診察する際につける「サージカルマスク」という医療用マスクはほぼ底
をつき、1枚を1週間使い続けることもあるといいます。
病患診斷時戴的稱為「外科手術口罩」的醫用口罩幾乎已經見底,也有一枚口罩
使用一個星期的情形。
眼科医
「急速な感染拡大で医療資材が足りず、万全な医療ができているとは言え
ません。人工呼吸器がない病院でも呼吸の状態が悪い患者が入院していま
す。急変すれば大きな病院に搬送しますが、受け入れ先の病院のベッドも
ひっ迫しています」
眼科醫師
「感染急速擴大,醫材不足,無法說能作到完全的醫療。沒有人工呼吸器的
醫院也有呼吸困難的病患入院。雖說是快速惡化時再往大醫院轉送,要接收
的醫院病床數也已經告急。」
おにぎりの味 確かめつつ現場へ向かう日々
每天在現場檢查飯糰的味道
そして、医療現場を守るため、厚生労働省が発表している相談や受診の目安と
は別に、お願いしたいことがあるといいます。
而且,為了保護醫療現場,除了厚生勞動省發表的諮詢和就診準則以外,還有想
要知道的事。
https://imgur.com/y518183
発熱が37度5分以下で味覚障害や強いだるさ、息苦しさがない場合はまずは自
宅待機することです。
發燒37.5度以下、沒有嚴重味覺障礙、沒有呼吸困難的話請先在自家等待。
医師は、お願いをした理由について、こう話しています。
醫師對於這樣要求的原因,有以下說明。
眼科医
「医療崩壊しかけている現実を知っていただいて、適切な行動をとってほ
しいと思います。正直、私はあすウイルスに感染するのではないかという
恐怖におびえながら診療をしています。いつも食べているおにぎりの味が
わからなくなるのではないかと不安になり、味がするたびに胸をなで下ろ
す日々です。もし私が感染すれば、濃厚接触者である同僚の医師や看護師
などたくさんの医療従事者が働けなくなってしまい、本当に崩壊してしま
うことを心から恐れています」
眼科醫師
「我想,是希望您了解醫療即將崩壞的現實,採取適當的行動。老實說,我
是抱著可能被感染的恐懼一邊診療。每天都擔心不能吃出飯糰的味道,一邊
撫著胸口一邊嚐味道。如果我感染了,密切接觸者的同事醫師和看護師就無
法工作,真的這樣打從內心害怕崩壞的發生。」
「無給医」も前線へ
「無薪醫師」也上前線
労働者としての権利が守られないまま前線に動員され始めた医師たちもいます
。
也有無法保障勞權的醫師被動員上前線。
大学病院で働く「無給医」と呼ばれる大学院生などです。
那就是在大學醫院工作被稱作「無薪醫師」的研究生等人。
医師免許を持つれっきとした医師として医療現場を担っていますが、実習や研
究などの名目なので給与がなかったり、受け取るとしても非常に少なかったり
するうえ、労働者としての権利も認められにくいと指摘されています。
雖然是有醫師執照的醫師,也在醫療現場工作,因為實習和研究的名義而沒有薪
水。報酬少得可憐,也沒有勞權。
https://imgur.com/SLDGXgk
関東の大学病院に所属する大学院生の「無給医」がNHKの取材に応じました
。証言によると勤務先の大学病院では4月から「無給医」の動員が始まったと
いいます。
關東的大學醫院的「無薪醫師」研究生回應了 NHK 的採訪。證實說工作的大學
醫院四月開始動員「無薪醫師」。
新たに100人以上の医師が交代で新型コロナウイルスの患者の治療にあたるこ
とになり、そのリストをみると氏名が記された医師のおよそ3分の1が大学院
生で、いわゆる「無給医」でした。
名單上新增加100人以上的醫師將輪流治療新冠病患,這當中約有三分之一有姓
名的醫師是研究生,也就是「無薪醫師」。
https://imgur.com/AV3Ifl3
動員される医師のリスト 醫師動員名單
この大学病院では「無給医」の待遇改善を求める文部科学省の指摘を受けて去
年から時給1000円余りが支払われるようになりましたが、明確な雇用契約はな
いままで雇用保険への加入もないといいます。
這間大學醫院去年受到文部科學省指正要求改善「無薪醫師」的待遇,去年開始
支付超過1000圓的時薪,但沒有明文僱用契約,也沒有勞保。
職場からは新型コロナウイルスへの対応を指示されただけで、危険手当が出る
かどうかや感染した場合に労災が認められるかなどについては説明がなかった
ということです。
只從職場來了應對新冠病毒的指示,沒有說明會不會有危險津貼,或是感染時會
不會被認定為勞災。
“責務はわかるが…せめて補償を”
了解責任任務,但至少要補償
取材に応じた「無給医」は「感染を確認するPCR検査を必要なときに受けら
れるかどうかや、感染した場合に労災が適用されるかもわからない」と新型コ
ロナへの対応で労働環境が一層厳しくなることへの不安を語りました。
回應採訪的「無薪醫師」道出了「不知道需要確認感染時能不能接受到PCR檢查
,或感染時能不能適用勞災」這樣對於新冠病毒嚴酷職場的不安。
さらに、感染を広げないため外部の病院でのアルバイトを断られる事例も出て
きているということで、「このまま長期化すると生計を立てられなくなる」と
先行きへの不安も口にしました。
並且,為了防止感染擴大,也有不允許到其他醫院兼職的案例,「長期以往的話
無法維持生計。」也有這樣對未來的不安。
https://imgur.com/zQ9DV0r
「無給医」の大学院生
「社会全体が危機に直面する中、医師として新型コロナウイルス対応にあ
たる責務があると感じているが、せめてきちんとした補償をしてほしい」
「無薪醫師」研究生
「整體社會都正在面對危機當中,身為醫師感受到有責任必須應對新冠病毒
,但希望至少可以有些補償。」
支援体制 早急に整備を
後備體制 要趕緊整備
https://imgur.com/ANyGmZZ
医師の労働問題に詳しい「全国医師ユニオン」の植山直人代表は、新型コロナ
ウイルスの対応にあたる医師から悲痛な声が上がる背景には、日本の医療体制
ならではの課題があると指摘します。
了解醫師勞動問題的「全國醫師工會」代表植山直人指出,在醫生對新冠狀病毒
作出回應的悲痛聲音的背景下,日本的醫療體制存在一個獨特的問題。
植山直人代表
「大学病院など診療の最前線では、長年のピラミッド構造の中で、若手が
物を言えない風潮が根強くあります。労働者の権利を訴えると、『嫌なら
辞めればいい』と言われ、ハラスメントを受けてしまう。医師であれば患
者のために現場に向かうのは当然だという価値観で前線にかり出されてい
ますが、半ば強制的で拒否できないという実情があります」
植山直人代表
「大學醫院等醫療的最前線,長期處在金字塔結構下,年輕人無法發言的傾
向非常強烈。訴諸勞權時常受到『不爽不要幹就好』這樣的職權騷擾。雖然
說醫師為了病患上到前線是當然的,當中也有事實上屬於強制而無法拒絕的
情形。」
そのうえで、今後も医療体制のひっ迫にともない、大学院生などの『無給医』
や感染症専門ではない医師の動員がさらに加速する可能性があるとして、国の
責任で支援体制を早急に整えるべきだと訴えました。
此外也提到了,基於今後醫療體制的急迫性,醫學生等「無薪醫師」或非感染專
科醫師的動員可能還會再加快,國家有責任趕緊整備好支援體制。
植山直人代表
「医師たちも1人の人間で、業務を通じて自分が感染したり家族に感染さ
せるのではないかという不安を抱えています。診療にあたる期間、家族か
ら隔離できる宿泊施設を用意したり、診療が終わった後に、PCR検査を
全員にしたりすることが最低限必要だと思います。万が一感染した場合、
どのような立場の医師でも労災が適用されることを明確に示す必要があり
ます。医師が経済的にも健康面でも守られながら働ける体制を早急に整備
してほしいです」
植山直人代表
「醫師也是個人,執業時也會抱持著萬一自己感染時會不會傳染給家人的不
安。我認為至少要在診療的期間準備好與家人隔離的住所,或是結束後對全
體人員PCR檢查。萬一感染的話,應該明確表示任何立場的醫師都能適用勞
災認定。希望能趕緊整備好,在經濟或健康方面都能保護好醫師的勞動體制
。」