幸村「この声すら、もう君には聴こえてないだろうけどね」
「何でアイツあそこまで……」
「もう何も見えなく聴こえなく感じてないんだろ……」
「でも、まだ続けようと」
遠山「コシマエ……」
(越前)まるで暗闇 何も見えない
暗黒の世界に漂い流されてゆく
南次郎「しぶといじゃね~の、リョーマ」
越前「ま……まだまだ……」
幸村「何でだ……?もう五感は失われているハズなのに……。
誰もがもうテニスをするのも嫌になるこの状態で、
このボウヤは……やはりキミは危険すぎる」
(越前)俺は誰? 何のため?
歩いてる? 目的は?
俺は誰? 何故一人?
このボールは何かを壊すためなのか?
負ける…? 負けたくない!
どうしてこんなに苦しいんだろう?
ああ…どうしてこんなに苦しいんだろう?
テニスってこんなに辛かったっけ?
いや これはテニス
テニスって… テニスって…
南次郎「おい、リョーマ、 テニス楽しいか?」
(越前)うん テニスって楽しい
だから今まで続けてきた
テニスを嫌いになれる訳ない
だって だって だって
テニスって…
「楽しいじゃん!」