秋から海外へ留学するという通彦(市原隼人)にプロポーズされた麻也子(栗山千明)
は、夫・航一(稲垣吾郎)に離婚話を切り出す。ところが、航一は「そんな勝手なこと
は認めない」と、一歩も引かない。しかも、やはり麻也子はツイていなかった……。揉
み合いになった弾みで、なんと航一が頭部を強打してしまったのだ。
病院で意識を取り戻した航一は、衝撃の言葉を発する。「ここはどこ…? あなたは
誰…?」 ──なんと航一は記憶喪失になってしまったのだ。そのまま航一はしばらく
入院し、医師が様子を見ることに。そんな中、部下を見舞いに来たブライダルサロンの
社長・早苗(名取裕子)と出会い、「記憶喪失は頭を打ったことが原因ではなく、ほか
に何か強いショックを受けたからかもしれない」と言われた麻也子は、激しく動揺。離
婚なんて切り出したからバチが当たったのだと自分を責め、自暴自棄になってしまう…
。
このまま記憶が戻らなければ、私は夫と一緒にいるしかないのだろうか──。麻也子
はモヤモヤとした思いを胸に秘めながら、最愛の息子の記憶を取り戻そうと必死な綾子
(萬田久子)とともに、終わりの見えない航一の看護を続けることに。そんな麻也子に
対し、航一はまるで人が変わったかのように、“純粋で心優しい言動”を発するように
なり…!?
自分ではどうしようもないほど、心が揺れる麻也子。時を同じくして、周囲で渦巻き
始める、さまざまな人物の焦燥と悪意…。そんな中、完全に想定外だった、早苗の“思
わず身も凍り付くような正体”が発覚! “最後の難敵”として立ちはだかり、麻也子
を“恐ろしい運命の荒波”の中へと引きずり込んでいく──。