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背景故事
かつてはスペイン闘牛士界の英雄と呼ばれ、持ち前の端正な顔とその優雅な身のこなし
とで“社交界では知らぬものはいない”とローレンス・ブラッドは言われていた。こう
やって酒場の隅でギターを弾いていると、ブラッドも落ちたものだという囁き声がどこ
からか聞こえてくる。
曾經被稱為西班牙鬥牛界的英雄,天生的端正長相和優雅的身段,現在的他「社交者無人
不曉」,他是羅倫斯.布拉德。現在他正在酒吧角落彈著吉他,某個地方聽得到有人輕聲
說道「布拉德也墮落了」。
我流のマタドール殺法で闘牛を素手で絞め殺し、栄華を極め、そしてその強さゆえ皮肉
にも人々の心を離してしまった元英雄。今では僅かな崇拝者が残るのみで、冷酷無比と
忌み嫌う人間がほとんどになってしまった。
他自成一格的鬥牛殺法能空手勒死鬥牛,並且及其榮華,諷刺的是,因為他的實力,反而
使他離人心越來越遠,現在只是個「前英雄」,除了少數崇拜者以外,人們避之唯恐不及
。
「セニョール・ブラッド。あんた、闘牛だけでなくギターもうまいんだね!」
「布拉德先生。除了鬥牛,您吉他也彈得很好呢!」
舞台の上で踊っていたダンサーが、波のようなスカートの端をつまみあげうっすらと汗
をかきながら近づいて来た。
舞台上跳舞的舞孃,提著波浪般的裙擺,香汗淋漓地走近。
女を見向きもせずに墜ちた英雄は立ち上がった。
完全不瞧舞孃一眼,墮落英雄站起身來。
「ああ、知ってるよ。あんた女嫌いだっけ。でも返事くらいしてくれてもいいじゃない
か、減るもんじゃないし」
「唉呀,我知道啦。你討厭女人對吧。不過回個話總可以吧,又不會少塊肉」
口の減らない女だというように一瞥を与えたが、礼儀として一応返事をした。
他眼神中帶著「多嘴的女人」瞥了一眼,但基於禮貌還是回答了她。
「セニョリータ、私に何かご用ですか」
「這位小姐找我有什麼事嗎」
女は口元に笑みを浮かべ、「べつに」と答えた。さすがに表情は変えはしなかったが、
苛立ちを覚えてブラッドは立ち去ろうとした。女は笑ってローレンスの背中に話しかけ
た。
女人嘴角浮現笑意,回了一句「沒有啊」。布拉德雖然表情沒變,不過心裡有氣打算離去
。女人又笑著在羅倫斯的背後說話了。
「ウソよ。さっきあんたを尋ねてきた男がきたわ。闘牛士界の英雄に用事があるんです
って。光栄じゃない」
「騙你的啦。剛才有個男的來找你喔。說是有事要找鬥牛界的英雄,不覺得很光榮嗎」
女の言ったことは翌日証明されることになる。ローレンス・ブラッドの屋敷に一人の男
がやって来たのだ。それも闇の帝王の使いとして。
翌日,女人所說的話被證實了。有個男人來到羅倫斯.布拉德的宅邸,他也是以暗黑帝王
的使者身份前來的。
来客を招いたローレンスは口の端を歪ませながら、こう呟いた。
招待來客的羅倫斯嘴角上揚這樣說:
「闇の帝王がわたしの力を必要とするのか…。謹んでお受けしよう」
「暗黑帝王需要我的力量嗎…。謹遵號令」