◆◇　「　緒方恵美の、銀河で、ホエホエ。」　◇◆　　　2007年2月15日発行
　　　　　　　　　　　　　　　　　　vol.62　「新たな、出航。」
　年明け早々から、怒濤の日々が続きまくった、先々週末。
　ひさしぶりのゆったりした休日を過ごした。
　…というか、過ごすことに決めた。
　やらねばならん原稿や読まねばならん台本や、読まねばならん原作や書かねばなら
ん脚本や見ねばならんリハビデオ等あるが、一律、放ぉぉおーーー置！
　ワシが休むと決めたら休むのだ！ わはは！
　仕事後に友人宅へ泊まる予定という相方を送り出した後、ぐわっと二度寝。
　11時に起き出し、花粉症対策に耳鼻科へいった後ウマイギョウザを食し、裏原のカ
フェでゆったりまったり、のんびりティータイム。
　それから○ドバシカ○ラにて、悩んでいた新しいMacを購入！
　それからそれから、友人のカメラマンK氏と共に、私のサポートメンバーのうち３
人がたまたま対バンで入っていたライブハウスに、突撃潜入！
　そしてそして、ウマイ石狩鍋を食した後、お久しぶりの友人に会いに二丁目のオカ
マバーに突撃乱入！
　ウマイ酒、爆笑トーク、爆裂カラオケ、、、ああ～…至福…ヽ(’-‘)ノ
　…と、いう日を、過ごして、しまった…。
　だからなのかね。この仕打ちは？
　先週半ば、突然、今まで使っていたマシンが、大破！
　ワードのデータを保存していたバックアップ用のスティックメモリの中身までが、
なぜか同時に、大破！
　　　だーれーかーうーそーとーいーっーてー 　　　　orz
　いろんな原稿を同時にあちこちつまみつつ書いていたため、進行中の台本×2、メー
ルマガジンの下書き×2、ほぼ書き上げ状態のサポーターズクラブ会報用各種コメント
・メッセージ、某作品コメント×3誌分が、すーべーてー、、、
　　　パァ… 　　　　　　　　　　　　　　 　　　　orz
　うおぉ！
　そんなワケで先週から今週にかけて、更なる怒濤の日々を過ごしている。
　自業自得、である…。
　他の原稿類はもちろんなのだが、この、不定期発行のメールマガジンは本来趣味的な
ものなので、とりあえず後回しにしても良いハズ（すいません＞読者の皆様）なのだが
、
これはこれでネットが見られないサポーターズクラブ会員のために編集＆プリントして
いる
ペーパーがあるため、はずせない。
　それなのに新しいintel Macじゃ今までの変換ソフトATOK17が使えないし！
　Mac初期装備の「ことえり」は、なかなか××× …なので、アレだし！（爆）
　新しいソフトを買いに行ってるヒマも、ナイし！
　…原稿大量遅延、確定。　　　　　　　　　　　　　orz
　各所の皆様、本当に申し訳ありません。。。
　（というワケでこの場を借りてサポーターズクラブ会員の皆様へ！
　　次回会報が遅れてるのは私のせいです。ごめんなさい…m(_ _;)m）
　…と、前置きが、とてつもなく長くなりましたが、、、
　去年、ライブが終わり、これで少しのんびり…と思っていたのに、実際はとても忙
しい年末年始だった。
　仕事自体もいろいろあったが、環境変化がもたらしたものは大きい。
　イチバン大きかったのは、何と言っても、新しい事務所に入ったこと！
　これに伴う打ち合わせ・調整・情報交換・挨拶回り関係を含むいろいろもろもろが、
本当に大変だった。
　昨今、声優はフリーになったり、事務所を変える人が多い。
　このメルマガでも過去にお話しした通り、これはフツウの芸能界とは違う、この業界
独特のいろんな事情による所が大きいのだが、、、一般論はおいておいて、私自身、
図らずもいろいろな所を渡り歩いてきてしまった。
　もちろんそれぞれに入るには理由があり、そして、出るときはそれ以上に、それなり
の理由がある。どちらが悪いということより、そのほとんどが、これからのことを考え
た時、お互いにその方が良いだろうと判断した結果だ。
　それぞれの場所で、それぞれいろいろお世話になった。特にその折々でいろんなこ
とを一緒に乗り越えて頑張ってくれたスタッフには本当に感謝しているし、そういう人
たちとは事務所がどんなに変わろうが、つきあいもある。
　時々呑んだり、…できる時には、ごくたまに仕事も、したり（笑）。
　「戦友」だから。
　大切な絆だ。
　でも、だから、もういいだろう。これからはずっと、一生フリーで。
　例えこの先尻すぼみになっていってもいい、のびのび、やっていこう。
　そう、思っていた。
　なのに新しい事務所に入ったのには、やっぱりそれなりの理由があり、、、とはいえ
さすがに更なる「離縁」は避けたかったので、慎重に慎重に考えたおかげで、お誘い
頂いてから結論を出すまで、丸々2ヶ月、かかってしまった。
　…というワリには、結局最初の直感を信じようと決めただけなのだが…(^^;
　今度の事務所「JTBエンタテインメント」は、いわずと知れた、大手旅行会社のJTB
グループ内に新設された芸能事務所だ。
　私以外にはグラビア連載を持つモデルの女の子が２人。
　まだできたてほやほやの事務所である。
　なぜ、JTBが芸能事務所を？
　という疑問は、たくさんの方がお持ちだろうと思う。私もそうだった（笑）。
　でも大企業と呼ばれる企業が、本来の業務以外の新しい分野へ進出してゆくことは、
非常によくあることで…そのひとつだと思って頂けると良いかと思う。
　もともとJTB内部には、「芸能人担当セクション」があった。
　アーティストやタレントが国内・海外、様々な場所行うコンサートやイベントを支え
たり、文字通り芸能人がファンとの親交を深める旅行を企画・運営したりする部署だ。
　そういう意味で、様々な芸能事務所や関連企業との交流も深く、特に声優に関しては
声優グラビア雑誌のオーディションツアー等をほぼ一手に取り仕切っていた関係で、そ
の経験値を着実に上げてきていたチーム。
　人気企業として就職希望ランキングで常に上位に位置し、優秀な人材が集まってくる
会社の中で、更に芸能人担当に配属されるだけあって、スタッフはみんな一様に賢く、
気配りの利く明るい性格で、営業好きの人材が揃っている。
　…実はこれが、芸能事務所として、非常───に大事な要素だと、私は思う。
　そして現実には、そんな人材が揃っているという事務所は、大手芸能事務所を除き、
思ったよりも遙かに少ない。
　そこに加えて、私も一時期お世話になっていた某大手芸能事務所の、信頼できる有能
なマネージャーが入っていたことも大きかった。
　「１」話せば「３」理解してくれるスタッフが側にいてくれるのは、とても心強い。
　とはいえ、新参事務所には違いないので、最初は本当に苦労の連続だと思う。
　村社会的、閉鎖的な業界内で、その「人間力」がどこまで発揮できるのか、どれだけ
のことがやれるのかというと、そう簡単にはいかないだろう。
　どんなに頑張っても、結果が見え始めるには、最低３年はかかるに違いない。
　でも、長年お互いの仕事ぶりを尊敬しあってきたメンバーと、「夢」を持って船出す
る。
　新しい場所を、「ハジメの一歩」から、一緒に作り上げてゆく。
　それは、ナカナカに魅力的なことで…見えない未来をさっ引いても、お釣りが来てし
まうカンジかも？
　今は、そんな風に思っている次第です（笑）。
　そんな彼らと心機一転、頑張ってゆきたいと思っています。
　声優生活15周年の節目でも、ありますことですし！（笑）
　オフィシャルにシークレットに暗躍し…オガタはガンバル所存です。
　今年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。