◆◇ 「 緒方恵美の、銀河で、ホエホエ。」 ◇◆ 2010年9月30日発行
vol.101「フレームレスなセカイ。」
初夏からの怒濤が、ひと段落。
昨日から、少しのんびりモードな生活、はじめました。
とはいえ、まだまだ家の中でバタバタ。ぜんぜん片付いてないからねー(^^;
資料の整理と、洗濯と、、、散らかりまくった家の中はなかなか片付きません。
この勢いで前からやろうとしていた「断捨離」を決行し、余計なものをガッサリ捨て
、身軽なウチになってやる! と思っているんですが、、、まだまだ遠いよな~(爆)
。
……そんなワケで! ARMs 第2弾「愛すべき娘たち」終わりました!
おかげさまで全日程・満員御礼という、考えられない快挙!(キャパ少ないですが)
遠くから近くからご来場下さいました皆様、本当にありがとうございました!!
「演劇とリーディングとライブ(歌)の融合」。
そんなテーマを掲げた第1弾「天ノ星ハ昔ノ光」は、スタジオで展開される小説の朗
読が、やがて……という、文字通り、テーマ通りの展開のステージでした。
……つかテーマしか書いてなかったんだよね、事前の宣伝文句! あらすじもなし!
……よくそれでみんな、来てくれたよね~(- -;;; テンキウ
実は私たちも、「なんかそんな感じのものをやりたい!」と思っただけで、「じゃー
具体的にはどうすりゃいいんだ?」ってことになり、結局、構成/脚本が難航して大変
だったというお話は、以前コチラでも紹介した通りです(去年の今頃の号を読んでね)
。
でもでもでも!
そんな超・難産だった「天ノ星~」は、頑張った結果、思いのほか、ご好評を頂き!
特に一度飲み込み、練り直したこの春の福岡公演では、なんだかコレ、いいじゃん?
我々結構イケてる!? と勘違いするくらい(笑)、大好評の中幕を下ろしたのでした
。
そうすると困るのは、「第2弾」であります。
ドウスルノカ。アレと同じ形では、別の作品をもう一度、は、たぶん、難しいぞ?
みんなが悩む中ご提案したのが、以前私が手がけていた、「囁きの花束」の形式でした
。
リーディング+ライブ。
オムニバス形式でちいさなストーリーを紡ぎ、間に「耳休め」的に、英語の歌を挟む
。いくつか候補で上がっていた作品の中のひとつだった「愛すべき娘たち」が、もとも
と6編(5編、内1編が前後編仕様で計6編)のお話だったことも、理由のひとつでし
た。
でも、それだけじゃなくて。
……そう。あの福岡公演の時から、実は、確信があったんです。
「囁き~」と形式は同じでも、これは変わる。まったく違うものができるはずだと。
新しいステージが、うまれるはずだ、と。
だってね、ゆーても、「真柴あずき」と「坂口理恵」ですよ?
あの、キッチリ、ステージの「枠(フレーム)」に収まらない、客席に飛び込んでく
る、客席を巻き込む芝居をするひとたちが、「マイク芝居」に収まるワケがない。
いや、本当は「マイク芝居」も同じなんです。
テレビの液晶画面という「枠(フレーム)」から飛び出してくるような芝居。
視聴者を巻き込む「心をさらう」芝居ができれば、ステージフレームを超えられる。
それはできそうで、フツウの役者ではなかなかできない。
だから、難しいのです。カタチだけ同じようにやってみてもね。
でも、もしも、できる役者が揃ったら……?
それは、単なる「リーディング」とか単なる「演劇」とは別の、「新しい可能性」
。
それを、めざそうと。
……なーんてエラソウなことを述べちゃいましたが(笑)、「わかってる」のと「で
きる」のとは大違いでアリマス。まして「ミュージシャンは生演奏で!」「おがっちゃ
んの歌もmustで!」という命を、真柴/坂口両名から受けたから、さあタイヘン!
私のウエイトがかーなーりー大きくなることは、容易に想像できたので、
「その分芝居では、メインじゃない、抑えの役に回らせて~」
とお願いしていたのであります。……が。
ジッサイは、かなーりヘヴィでありました。。。(^^;;
まず「生のラジオドラマ的な何者か」を(あくまで何者かなんですが)やったことが
あるのが私だけなことに加え、「生のミュージシャンと芝居で絡んだことがない」役者
さん達と「生の芝居に絡んだことがない」ミュージシャンとの「通訳」が必要で、自然
、
音楽監督や舞台監督やらを、私ひとりで兼務しなければな状況に、なってしまい。。
感情を爆発させやすい、大変なエネルギーを消費する役は他のみんなにお任せできた
ものの、逆に細かい役をちょこちょこやるということは、多くの「抑え役」をやらなく
てはならないということで……みんなの気持ちを拾う細かい「橋渡し」に気を使いなが
らも細かい「衣装チェンジ(小物)」が沢山あって、ずーっと落ち着かずに動き回って
。
かなーり、「縁の下の力持ち」的ポジションでした。
かなーり、それはタイヘンなことだということに、リハーサルに入ってから気づき、
、、
かなーり、(主に肉体的に)、ヘヴィなことに、なってしまっておりました。。。
……でもね。
……それを含めて、とっても、楽しかったのです。
だって、しあわせなことだから。
本物のキャッチボールができる役者さんやミュージシャン達と、本気でステージ上で
絡み、ぶつかりあうことができる。
そんな時間は、何にも、代え難いほどの……!
てなワケで、ここで今回のセットリスト(笑)。
今回は敢えて、Billy Joelの楽曲で通してみました。
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M1 Piano Man ( inst )
M2 She's Always A Woman
M3 Everybody Loves You Now
M4 She's Got A Way
M5 My Life
M6 She's Always A Woman ( Re )
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今でも口をつきまくっています。やっぱり名曲。どの曲も。
その上ひとつひとつ不思議なくらいお話にリンクしているのです。歌詞もメロディも
。
だからそれを、「健」(私のメインの役)の目線で歌ってみることにしたのでした。
……いかがでしたでしょうか……? >観てくれた人
ブログにも書きましたが、しあわせな、しあわせなステージでした。
人生の中であと何回、ステージを踏むことができるのかわかりませんが、こんな風に
、みんながしあわせなきもちになれるステージを、また作りたい。
価値観が似ていて、同じようなことを乗り越えて来て、思いやり深くて、一緒にいて
笑顔になれる、そんなひとたちと。「今度は手伝いたい」「いい芝居に会うと、それを
支える側に回りたいと思うのは当然です」と言ってくれた、新たな戦線メンバーと。
また、たくさんのお客さんの、満開の笑顔をみたいから!!!
そのためにも、今はちょっと、ひとやすみ(笑)。
そうしながら、また皆様に新しいお誘いができるよう、策を練りたいと思います。
芝居なのか? 歌なのか? ARMsなのか? それ以外なのか?
……お楽しみに!(笑)