北陸新幹線最後の深山トンネル貫通
金沢ー敦賀間、全12カ所掘削完了
2020年8月4日 午前7時10分
2023年春開業予定の北陸新幹線金沢-敦賀間で、深山(みやま)トンネル(福井
県敦賀市樫曲─大蔵、768メートル)が8月3日貫通し、現場で工事関係者らによる
式典が行われた。金沢─敦賀間に設けられるトンネル全12本の掘削が完了し、開業に
向けた区間全体の工事がさらに加速する。
深山トンネルは、国際的に重要な湿地としてラムサール条約に登録されている中池見
湿地の一部を通る。建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構は湿地への影響を回避
、低減するため「環境管理計画」を策定し、昨年1月に大蔵側から本格的な掘削工事に
着手した。
湿地の水源の一つになっている地下水の減少抑制を図るため、トンネルの断面を直径
約10メートルの円形にする構造を北陸新幹線で初めて採用し、全周を防水シートで覆
う対策を行ってきた。
昨年2月に掘削土から国の環境基準を超えるヒ素が検出され、対応などのため工事は
約4カ月中断。さらに地盤が予想以上にもろかったため、再開後の掘削も難航し、作業
は7カ月程度遅れたという。
8月3日午前10時半ごろ、福井県や敦賀市、施工業者の関係者ら約50人が見守る
中、大型重機が樫曲側に残った土砂の壁に穴を開け、外から光が差し込んだ。
貫通式が現場で行われ、鉄道・運輸機構敦賀鉄道建設所の柏木亮所長が「深山トンネ
ルの工事は環境への配慮や関係者間の連携など内容が濃い。(金沢─敦賀間の)工事は
終盤を迎え、工期は非常に厳しいが今後も安全第一に進める」とあいさつ。敦賀市の片
山富士夫副市長は「新幹線が市の発展につながるようなまちづくりに取り組む」と述べ
た。その後、鏡開きや万歳三唱で貫通を祝った。
今後、トンネル内をコンクリートで覆う工事やレールを敷設するための路盤整備を行
い、来年6月に完成する予定。鉄道・運輸機構は「掘削の遅れはトンネル前後の高架橋
などを含めた工区全体の工程に大きな影響はない」としている。
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1137191
北陸新幹線金澤~敦賀的路段目前正在施工中,日前鉄道建設・運輸施設整備支援機構表示
該路段的最後一個隧道(深山トンネル)已經完成貫通作業,後續土木工程也會加速進行
北陸新幹線金澤~敦賀路段全長約125公里,總計有12處隧道。其中最長的隧道新北陸隧道
(位於南越(暫稱)~敦賀站之間)長約19.7公里
由於深山トンネル路段有地下水通過,為了降低地下水流量減少的問題。該路段所使用的
隧道為直徑10公尺的圓形隧道,隧道內壁也使用防水布覆蓋。這也是北陸新幹線路段唯一
採用此工法的隧道。後續會再用混泥土覆蓋隧道內壁並進行軌道鋪設作業
若後續土木和機電工程順利進行的話預計會在2022年通車
這是之前官方拍攝新北陸隧道貫通影片
https://youtu.be/Exf40CKtCYg