愛新覚羅顕琦さん死去 清朝最後の王女 川島芳子の妹
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朝日新聞 2014年5月26日22時11分
愛新覚羅顕キさん死去 中国清朝の粛親王善耆の末子
愛新覚羅顕琦さん(あいしんかくら・けんき=中国清朝の粛親王善耆の末子)が26日
、北京市内の病院で死去、95歳。「東洋のマタ・ハリ」と呼ばれた川島芳子の妹。清
朝王族の最後の生き残りとされていた。
1918年、清朝の王族、粛親王善耆の末の王女として生まれ、日中戦争のさなかに日
本留学。戦後は北京で翻訳者として働いた。50年代、海外帰国者や資産家らが標的と
された「反右派闘争」で逮捕され、15年の服役と5年以上にわたる強制労働を経験。
文化大革命後に釈放された後、北京の史料館で働きながら日本語学校を設立するなど、
日本語人材の育成にも尽力した。
86年、日本語で「清朝の王女に生れて」を出版。日本人の養女となり、清朝再興を目
指して日本軍の情報活動に関わったとされる姉、川島芳子との思い出や、日中の激動の
時代を生きた半生をつづった。(北京=林望)