http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140728/k10013332551000.html
違法にコピーされた日本のアニメや漫画をインターネットのサイトで無料公開する、い
わゆる海賊版の被害が後を絶たないことから国が、アニメ制作会社や出版社などと協力
し、来月から大規模な駆除作戦に乗り出すことになりました。
ニメや漫画を巡っては世界中にファンが広がり、国も作品を海外発信する際には補助す
るなど日本の文化と位置づけて、輸出に力を入れています。
その一方で、中国を中心に違法にコピーされたいわゆる海賊版をインターネットで無料
公開するサイトが後を絶たず、文化庁の推計ではこの1年間で、著作権の侵害による被
害の総額は中国の違法サイトによるものだけでも少なくとも5600億円に上るという
ことです。
こうした事態を受けて、国は国内のアニメ制作会社や出版社など15社と連携して、新
たに海賊版サイトの大規模な駆除作戦に乗り出すことになりました。
具体的には、来月1日以降、国が把握している海外のおよそ580の海賊版サイトの運
営者に一斉に削除要請するとともに、数百円程度支払えば、新作を含むおよそ250の
作品が見られる正規版のサイトに誘導するサイトを新たに公開し、ファンを増やすとい
うことです。
経済産業省商務情報政策局の中井健太さんは「海外のファンの方々に日本の作品を、合
法的に安心して見てもらう一方で、アニメ制作会社や出版社などに利益がきちんと還元
される仕組みを作っていきたい」と話しています。