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「ヘンッ!誰が英雄の血をひいてるって? でたらめ言うなっ! お前等の親父は、大
嘘つきだったんだよ!」
「嘿!誰說他有英雄血統的啊? 瞎掰! 你們的父親是大騙子!」
「何だと!もういっぺん言ってみろ。」
「你說什麼!再說一次試看看!」
「悔しかったら、かかってこいよ!ハハハッ……こんな弱いヤツらいじめても自慢にな
らねえや、みんな行こうぜ!」
「不甘心的話,放馬過來啊!哈哈哈……欺負這麼弱的傢伙一點也不爽,大家走吧!」
5、6人の少年が駆け去ると、影になっていた2人の少年の姿が、その場にうずくまっ
ている。
5、6個少年揚長而去,在他們眼中是兩個成為小小影子的少年,蹲在當場。
「おにいちゃん……大丈夫?」
「哥哥……你沒事吧?」
「あぁ……クソッ!あいつら、いつも群やがって……」
「啊……可惡!那些討厭鬼,每次都三五成群……」
「僕、もっと強くなりたいよ。強くなって、あんなヤツらやっつけてやるんだ。」
「我想變得更強。變強以後就可以修理那些傢伙了。」
この兄弟、兄の名を崇雷、弟は崇秀という。双子の、この兄弟は、幼少の頃に両親を亡
くし、それ以来2人で力を合わせて生きてきた。当然子供にできる仕事は限られ、貧し
い身なりをしているため、近所の裕福な子供たちにいじめの対象とされていた。
這對兄弟,哥哥的名字叫崇雷、弟弟叫崇秀,是雙胞胎。這對兄弟很小的時候雙親就亡故
了,從當時起,兩人就相依為命。當然,小孩子能做的工作很有限,所以一直過著貧困的
生活,而且成為附近有錢小孩的欺負對象。
「あぁ、俺も強くなって、あいつらを見返してやるんだ……。」
「嗯,我也要變強,然後對那些傢伙還以顏色……。」
──双子が6才になった頃、彼らの一家が住む村で伝染病が流行した。彼らの両親もそ
の犠牲となってしまった。父親は、息をひきとる前に、我が一族にまつわる伝説につい
て語ってくれた。
──這對雙胞胎6歲的時候,他們家所在的村子流行起傳染病,而他們的雙親也因此喪生
。他們的父親在斷氣前,告訴他們關於家族的傳說。
「我々の祖先に秦王龍という男がおってな、始皇帝の護衛長官を務めておった。その力
たるや凄まじく、まさに龍の化身の如く千騎の兵を1人で壊滅させたそうじゃ。お前ら
2人にもその、同じ血が流れておる。勇気をもって、互いに協力して生きて行くのだぞ
。」
「我們的祖先之中,有一個叫做秦王龍的男人,他是秦始皇的近身侍衛隊長。他的力量十
分厲害,有如龍之化身,能以一人之力殲滅千名騎兵。你們兩個也流著這樣的血統。勇敢
點,兩人互相扶持活下去吧。」
2人は父の言いつけを守って誇り高く生きてきた。しかし、あまりに幼すぎる2人にと
って現実は過酷なものであり、人を恨む気持ちが芽生え、支配するようになっていく。
兩個孩子聽了父親的囑咐後,一直懷抱著驕傲生活至今。但是現實對兩個孩子來說太過殘
酷,他們逐漸萌生對他人的恨意,甚至逐漸被恨意支配。
時は流れ、双子も14才になっていた。
光陰似箭,雙胞胎已經14歲了。
「ハハッ……馬鹿野郎!まだそんなこと言ってやがるのか。この大ボラ吹きめっ!」
「哈哈……呆子!還在說那種話,大吹法螺不用錢!」
「クソーッ!父さん、俺にもっと力をかしてくれーっ!」
「可惡~!爸爸,給我更多力量~!」
瞬間、崇雷は、全身を稲妻が切り裂いたような衝撃に襲われ、気がついたときには、自
分の回りにいたいじめっ子たちが7、8人半死の状態で横たわっていた。
瞬間,崇雷全身就像被雷劈裂一樣,大受衝擊,當他回過神來,周身7、8個欺負他的孩
子已呈半死狀態倒在地上。
「お兄ちゃん……い・今のは……?」
「哥哥……剛、剛才是……?」
「わ……わからない……?」
「不……不知道……?」
「す・凄いよ。お・お兄ちゃん……。」
「好、好厲害啊。哥、哥哥……。」
「ウ……あ・頭が痛い。……た・助けて……。」
「嗚……頭、頭好痛。……救、救救我……。」
「ど……どうしたのお兄ちゃん?だ・大丈夫?」
「哥……哥你怎麼啦?沒、沒事嗎?」
崇雷は、そのまま気を失い、続いて崇秀にも同じ頭痛が起こり気を失ってしまった。
崇雷就此失去意識,接著崇秀也發生同樣的頭痛而失去意識了。
2人が再び目覚めたときには、別の魂が、彼らの体を支配していた。
兩人清醒之後,他們的身體已經被別的靈魂支配了。
「やっと覚醒することができたな、海龍よ。」
「終於能夠覺醒了呢,海龍。」
「えぇ空龍兄さん……。どうやら天龍は転生に失敗したらしいですね。」
「是啊,空龍哥哥……。看來天龍似乎轉生失敗了吧。」
「まあいい。我々2人で、我が父・王龍の記した秘伝書を捜そうじゃないか?」
「無所謂。我們兩人就可以找到父親‧王龍手書的秘傳書了吧?」
「そうですね。早くしなければこの肉体を支配し続けることができなくなってしまう。
」
「是啊。要是不快一點行動,就沒法子繼續支配現在的肉體了。」
「そうだ。早く秘伝書を集めて、完全体として現世に蘇るのだ。」
「沒錯。及早收集秘傳書,以完全體的型態於現世復活。」
ガタッ……。
喀噠……。
「さっきからそこにいる男。死にたくなければ出てくるんだ。」
「從剛才起一直待在那兒的男人。不想死的話就給我出來。」
「ヘヘッ……バレてたか。俺もお前らを捜してたんだ。しかし、多重人格者とは驚いた
ぜ。ヘヘヘッ……お前らのその子供の体じゃ何かと不便だろ。俺の名は山崎竜二。よろ
しく頼むぜ……」
「嘿嘿……被發現啦。我也正在找你們呢。不過,沒想到是多重人格啊,嚇我一跳。嘿嘿
嘿……你們用那副小孩子的身體不大方便吧。我的名字是山崎龍二。請多指教嘿……」