JR新千歳空港駅 苫小牧、道東方面に直通 国交省が大規模改修検討
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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180502-00010001-doshin-hok
石勝線を接続、利便性が大幅向上
国土交通省がJR北海道の新千歳空港駅と周辺について、大規模改修の検討に着手した
ことが1日、同省関係者らへの取材で分かった。駅を千歳線の本線に組み込む形で苫小
牧側に貫通させるほか、石勝線を接続する構想。実現すれば道東や苫小牧方面への接続
の利便性が大幅に向上するほか、経営難にあえぐJRの増収効果も期待される。事業費は
1千億円規模とみられ、早ければ2022年の完成を目指す。政府高官も構想を把握してお
り、検討が順調に進めば19年度の概算要求で調査設計費が計上される可能性もある。
空港利用者の増加が見込める
構想では南千歳─新千歳空港間(単線、2・6キロメートル)について、苫小牧側への
貫通のほか、複線化を行う。帯広・釧路方面に通じる石勝線の起点も南千歳駅から新千
歳空港駅に変更する。
国交省は今後、JRの経営状況なども踏まえて事業主体や財源確保の調整を進める方針
。
1992年に開通した南千歳─新千歳空港間は、現状では本線から分かれた行き止まりの
「盲腸線」。空港から札幌へは快速エアポートで直通で行けるが、道東方面や苫小牧・
白老方面には南千歳駅での乗り換えが必要で、観光客をはじめ空港利用者の利便性が課
題とされてきた。構想が実現すればこれらの乗り換えが不要となり空港利用者の増加が
見込めるほか、快速エアポートの本数増なども可能になるとみられる。