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大坂夏の陣で討ち死に、後藤又兵衛最期の記録 2016年11月17日 15時26分
大坂夏の陣で討ち死にした武将・後藤又兵衛(1560~1615年)の最期の様子を
記した書付かきつけ(メモ書き)が京都府内で見つかり、17日、岡山県立博物館が発
表した。
豊臣秀頼から贈られた脇差し「行光」で介錯かいしゃくを受けた経緯が記されており
、専門家は「秀頼への忠誠心が読み取れる貴重な史料だ」としている。
又兵衛はやりの名手として知られ、大坂夏の陣に豊臣方として参戦して深手を負い、
配下に介錯を命じたとされる。
書付(縦27・4センチ、横35センチ)は同じ内容の写し1通とともに、又兵衛の
配下で戦った備前国(岡山県)出身の武将・金万平こんまへい右衛門えもんの子孫が保
管していた。「後藤又兵衛討死之時」とする13行の文面には、「行光」で首を打ち、
秀頼に又兵衛の折れた「指物さしもの」(旗か刀の意味)を渡して報告したことが記さ
れており、金万平右衛門か、その子孫が残した記録とみられる。
書付は25日から来年1月15日まで、同博物館で展示される。