関西初お目見え 新幹線の最新車両「N700S」
JR東海は5日、新大阪駅(大阪市)で東海道新幹線の最新型車両「N700S」を公
開した。3月20日から夜間の試験走行を始めたが、4日からは走行エリアを拡大し、
東海地方以外では初披露となった。2020年度に営業運転を始める予定。
名称の「S」は「最高の」を意味する英語から取った。空気抵抗を減らすため、従来
のN700系に比べ両端を立たせたシャープな先頭車両の形状が特徴だ。
床下機器の軽量化や車両監視機能を強化したほか、トンネル区間での車体の揺れを半
減する装置を新型台車に導入。地震などで長時間停電した場合でも自力走行できるバッ
テリーも搭載する。コンセントは全席に設置した。
5日午後0時15分ごろ、N700S(16両編成)は浜松工場(浜松市)を出発。
同1時56分ごろ、新大阪駅24番ホームに滑り込んだ。試験走行は加速やブレーキな
ど基本性能のチェックが主な目的で、今後はバッテリーの自力走行試験や耐久試験など
が実施される。
N700系は07年に登場し、13年に改良型のN700Aが導入されている。(竹
本拓也)
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201806/0011326081.shtml