函館本線「渡島線」で徐行区間拡大 最大30分程度の遅れも JR北海道
來源:https://trafficnews.jp/post/80296
急激な気温上昇で線路の状態が悪化
JR北海道は2018年4月24日(火)から、函館本線・大沼~渡島砂原~森間(通称・砂
原線)で徐行区間を拡大して列車を運行しています。
融雪期以降、急激な気温上昇で線路を支える路盤が脆弱に。これまでも渡島沼尻~渡島
砂原間4.4kmなどで、60km/h以下の速度規制が行われてきましたが、4月11日(水)の検
測の結果、さらに区間が拡大されました。徐行運転は24日(火)午後から「当分のあい
だ」としています。
対象は銚子口~掛澗(かかりま)間の2区間合計約19.6kmで、速度は45km/h以下に制
限されます。これにより、一部の特急列車に数分程度、普通列車に最大30分程度の遅れ
が生じる見込みです。なお、新函館北斗~函館間を結ぶ「はこだてライナー」も遅延が
生じますが、JR北海道によると、新幹線との接続には影響がないとしています。
同社によると、整備基準値を線路に設けており、これに達した箇所は徐行運転などの
対象とし、測定から15日以内に整備することになっているといいます。しかし、渡島砂
原経由のルートは貨物列車の輸送割合も高く、また、該当箇所も多いため、時間を要し
ているとのこと。現時点で運転規制値に達している軌道変位はないものの、引き続き整
備を進めるとともに、今後の軌道変位の進行を抑制し、安全を確保するため徐行運転区
間を拡大するとしています。